「ジャックスカードの任意整理への対応を知りたい」
ジャックスカードは、三菱UFJフィナンシャルグループの傘下にある老舗で大手の信販会社です。
クレジット、オートローンの取扱高は、オリエントコーポレーション(オリコ)に次いで国内シェア第2位となっています。
ジャックスカードの支払いに困っている方に是非知って頂きたいのが、任意整理という制度です。
任意整理とは、今後の金利を免除(年利0%)とした上で、元金をおよそ5年払いで返済していく手続き。
利息負担が無くなるため、その分返済金額も下がり、支払いが楽になります。
それでは、ジャックスカードは任意整理できるのでしょうか。
ジャックスカードの返済が厳しかったり、返済のために他の消費者金融やクレジットカードを利用して借金に歯止めがきかない方に、ジャックスカードと任意整理の関係性をお伝えしていきましょう。
目次
ジャックスカードは任意整理できるのか?
ジャックスカードは、余程のことが無い限り、任意整理には応じてくれます。
任意整理とは、あなたの代わりに司法書士や弁護士(以下代理人)がジャックスと交渉を行い、返済条件の緩和を行っていく手続きです。
基本的には将来分の利息のカット、無理のない月々の返済額を設定し、3~7年程度で分割返済していくという条件で合意されます。
つまり、60万円の借金であれば、毎月1万円を5年(60回)払いすれば、確実に完済となり、返済期間中には利息が一切発生しないということです。
ジャックスカードは5年以上の返済計画も受け入れてくれる可能性が高く、非常に良心的な会社と言えるでしょう。
⇒任意整理とは何かを詳しく解説!!
⇒借金300万円の任意整理
ジャックスカードの特徴
過払い金は発生するのか?
最近よく耳にする「過払い金」。
これは、一定時期より以前にキャッシングをご利用されていた場合、返済しなくて良い利息を払っていることがあり、これを取り戻すことが出来る制度です。
ジャックスカードは、1997年2月に自主的に金利の引き下げを行っておりましたので、1997年1月以前(2022年現在からみると25年以上前ということです)からキャッシングの利用があれば、過払い金の発生が見込めます。
任意整理の交渉への対応は?
25年以内からジャックスカードの利用を開始しているものの、現在のお支払いが厳しいという場合、過払い金ではなく、任意整理を通して返済額の負担を減らしていきます。
ジャックスカードの任意整理では、80万円以内の借金であれば、60回(5年)の分割支払いを受け入れてくれ、滞納が発生していた場合でも任意整理は対応してくれます。
例 残金30万円
30万円 ÷ 60回(5年) = 月5000円払い、今後の金利を免除へ。
100万円を超えている場合は、7年から8年の分割返済にも対応してくれますので、任意整理に対して非常に協力的であると言えるでしょう。
例 残金120万円
120万円 ÷ 84回(7年) = 月14,000~15,000円払い、今後の金利免除。
オートローン利用の場合は要注意
ジャックスでオートローンを組んでいる場合で、ジャックスカードに任意整理を行うと、車両は引き上げとなってしまいます。
具体的には、車両引き上げ後にジャックス側が売却(競売)。
売却代金がオートローンの残金に充てられ、その後のオートローン残金とジャックスカード残金を合算した金額に対して、任意整理を行うことになってしまいます。
引き上げを避けるためには、ジャックスカード自体を任意整理から外してしまえば問題ありません。
裁判所という公的機関を利用する自己破産や個人再生といった手続きの場合、こういった例外扱いは許されませんが、
裁判所を介さない任意整理であれば、ジャックスを整理から外すことが可能です。
「借り入れ額」「借り入れ開始時期」「他の利用カード」によって、任意整理で分割できる回数は異なります。自分は任意整理するとどうなるか詳しく知りたい方は無料3分診断をご利用ください。
ジャックス債権回収サービスから督促が来た
ジャックス債権回収サービスという会社があります。
これは、ジャックスの100%資本の子会社です。
ジャックス債権回収サービスから督促の案内が届いた場合は、注意が必要です。
ジャックスの名前を借りた詐欺ではないかと勝手に決め込んで無視してはいけません。
放置していると裁判を起こされることも考えられますので、滞納などの心当たりのある方は、任意整理の制度を使って早めの対応をとることが賢明です。
任意整理と他の債務整理の違い
債務整理の中でも「自己破産」はよく知られた制度ではないでしょうか。
借金をゼロにしてもらう代わりに、自宅を含めて財産も失います。
また、裁判所を通して行われ、その証として日本政府発行の官報に名前が載るという大きなデメリットもありますが、任意整理では、財産を失う心配も官報に名前が載る心配もありません。
その他の債務整理としては、「個人再生」があります。
借金の総額を最大5分の1~10分の1に減らし、3年~5年の分割返済をするものですが、自己破産同様、裁判所を通して行われますので官報に名前が載りますし、半年以上も手続きに要します。
任意整理では、3~5ヶ月程度で手続きが完了しますので、比較的短期間で行えることが分かるでしょう。
自己破産と個人再生において、共通して官報に載るということに触れていますが、官報とは誰でも閲覧可能な国が発行する新聞みたいなものです。
つまり、第三者である職場や家族に知られる機会ができてしまうので、任意整理をしたことがバレる可能性がでてきますが、任意整理はそのような心配はありませんので、誰にも知られずに借金整理ができるのです。
また、自己破産の件数が年間5~6万件に対して、任意整理は300万件にも上っており、多くの方に利用されていることが分かることでしょう。
⇒任意整理と自己破産の違い
⇒任意整理と個人再生の違い
⇒任意整理の費用はいくら?費用の相場を把握しておこう
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任意整理手続きの流れ
任意整理の手続きは、以下の手順で進められ、期間はおよそ3ヶ月~5ヶ月です。
- 司法書士や弁護士(以下代理人)に相談&依頼をします。
- 代理人がジャックスカードへ受任通知を送付。
- ジャックスカードは、あなたの過去の取引履歴を代理人に開示します。
- 代理人は、利息制限法に則って引直し計算をし、過払い金の有無を調査。
- あなたの希望返済計画に沿ってジャックスカードと和解交渉をします。
- 交渉成立後、合意書(和解書)が作成されます。
- 合意書に基づいて返済を開始します。
2.の時点から6.の合意まで、督促は無くなり、返済が一時的にストップしますので、その期間内に任意整理費用の分割払いを完了させます(返済と費用支払いの二重払いなし)。
⇒任意整理の流れと必要なもの|流れを事前に把握して不安を解消!!
任意整理のデメリット
任意整理を行うと、一定期間、信用情報機関に金融事故として登録されます。
いわゆるブラックリストに載るということです。
登録期間は約5~7年間ですが、その間はジャックスカードに限らず、新規にクレジットカードを作ったり、新たなローンを組んだりできませんので、予め把握するようにしておきましょう。
また、ブラックリストから登録が消されたとしても、再びジャックスカードを利用することは難しいので、その際は任意整理の対象にしなかったところを選択しましょう。
⇒任意整理のデメリットは5つだけ|本当はデメリットじゃないことも??
⇒ブラックリストを丸裸!任意整理のデメリットまとめ
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まとめ
ジャックスカードの任意整理は可能です。
任意整理は将来分の利息をカットして、5年ほどの支払いで残金を完済できる手続きですが、残金次第では6~7年ほどの長期分割にも応じてくれたりと、協力的なカード会社と言えるでしょう。