「三菱東京UFJ銀行(バンクイック)の任意整理の対応を知りたい」
現在、日本には借金の返済で経済的・精神的に苦しい思いをしている人が300万人以上いると言われています。
中には利息の返済だけで手いっぱいになってしまい、一向に元本の返済にたどりつかないといったケースもあります。
そんな方におすすめするのが任意整理です。
任意整理は、家族や会社に知られたり、車や家などの財産を失わずに返済額を減らすことができる方法です。
しかし、任意整理ができるカード会社とできないカード会社があったり、会社によって分割解すが違ったりと、金融会社ごとにに対応の差があります。
メガバンクの1つである三菱東京UFJ銀行(バンクイック)のカードローンは任意整理できるのでしょうか?
この記事では三菱東京UFJ銀行(バンクイック)の任意整理について解説します。
目次
三菱東京UFJ銀行(バンクイック)のカードローンの特徴
2006年に東京三菱銀行とUFJ銀行が合併してできたのが三菱東京UFJ銀行で、日本3大メガバンクの一角とされています。
取り扱っているカードローンは、『バンクイック』と『マイカードプラス』の2種類です。
銀行のカードローンなので、総量規制(年収の1/3以上借りられない法律)の対象外となるため利用者が増えています。
しかし、保証会社にアコムがついているため、アコムの審査を通らないと利用できないというルールがあります。
特に利用者数が多い『バンクイック』の特徴を紹介します。
- 金利が低い
利用額によって変動しますが、金利が年1.8%~14.6%と消費者金融に比べて低いです。 - ATM利用手数料無料
借入も返済も全国のATMから可能で、その手数料が無料です。 - 最短審査30分審査
最短30分審査結果がでるため、即日での利用が可能です。
これらの特徴から、バンクイックは便利且つ簡単にできるため利用者が多いのですが、その分使い過ぎて返済ができなくなってしまう人も多いです。
任意整理とは?
任意整理とは、債務整理手続きの一種です。
債務整理とは、借金の返済が苦しくなった場合にその返済額を減らすことができる国に認められた手続きのことで、任意整理・個人再生・自己破産の三種類あります。
任意整理は、この中で最もリスクの少ない方法です。
より詳しく見ていきましょう。
任意整理は、ほかの債務整理(個人再生・自己破産)と違い、裁判所での手続きをとらずに返済額を減らすことができる方法です。
具体的には、将来利息・手数料の免除を債権者(お金を貸している金融機関)と交渉し、月々の返済額を減額してもらいます。
将来利息・手数料を免除してもらうことで、月々の返済で確実に借金を減らすことができます。
裁判所を挟まないので、官報に名前が載って家族や会社に知られることもありません。
また、任意整理は一部の借金だけを対象に行うことも可能です。
例えば、車を手放したくない人は車のローンを任意整理の対象から外すことができますし、任意整理をすると保証人に請求がいってしまう借金も対象から外すことができます。
このように他の債務整理と比べて融通の利く任意整理ですが、リスクが少ない分、個人再生や自己破産と比べて減免される額は少なくなります。
しかし、個人再生や自己破産は裁判所を通して行うため、家族や会社に知られるリスクは高まります。
また整理の対象を選ぶこともできないので、ローンの残っている車や家も引き上げられてしまう可能性があります。
ですので、借金が大きくなりすぎて任意整理ができないという状況になる前に、早めに司法書士・弁護士に相談することをおすすめします。
⇒任意整理とはなにか詳しく解説
⇒車を残して任意整理はできる?
任意整理の手順
では、ここからは任意整理の手順について見ていきましょう。
任意整理を行うには司法書士か弁護士に依頼する必要があります。
まずはメールや電話で無料相談をしてみましょう。
依頼を受けた司法書士・弁護士は三菱東京UFJ銀行に任意整理を開始するという旨の通知を送ります。
すると、一時的に三菱東京UFJ銀行への返済がストップします。
(一般的にはここから弁済開始までの期間で司法書士・弁護士費用を支払います。費用は、債権者1社あたり2~4万円ほどが相場になります。)
その後、三菱東京UFJ銀行と司法書士・弁護士との間で任意整理の交渉が始まります。
この交渉の中で将来利息・手数料の免除や分割回数などの和解の内容が決まっていきます。
最終的に依頼から4ヶ月ほどで交渉が終了し、和解した内容での返済が始まります。
⇒任意整理の費用はいくら?費用の相場を把握しておこう
⇒任意整理の流れと必要なもの|流れを事前に把握して不安を解消!!
「借り入れ額」「借り入れ開始時期」「他の利用カード」によって、任意整理で分割できる回数は異なります。自分は任意整理するとどうなるか詳しく知りたい方は無料3分診断をご利用ください。
三菱東京UFJ銀行のカードローンは任意整理できるのか?
さて、ここからが本題です。
三菱東京UFJ銀行のカードローンは任意整理することができるのでしょうか。
結論から言えば、三菱東京UFJ銀行(バンクイック)のカードローンは任意整理をすることができます。
具体的に見ていきましょう。
まず、三菱東京UFJ銀行からの謝金に任意整理を行った場合、保証会社のアコムが代位弁済(あなたの代わりに返済すること)します。
これによって債権がアコムに移るので、あなたが依頼した司法書士・弁護士とアコムが交渉することになります。
交渉の結果、分割払いの回数は60回(5年)にできることが多く、将来利息・手数料の免除も可能です。
万が一滞納があった場合でも柔軟に対応してくれるため、任意整理は可能です。
しかし、一般的に任意整理の際に行われる過払い金の引き直し計算は行われません。
三菱東京UFJ銀行を含め銀行は、以前から利息制限法(利息の上限の割合を定めた法律)に則った利息を設定しているため、過払い金発生の可能性はないのです。
任意整理のデメリット
比較的リスクの少ない任意整理ですが、多少のデメリットはあります。
まず一つ目に任意整理を行うと信用情報に事故歴が残ります(ブラックリスト)。
任意整理でのブラックリストは、登録期間が5年あるので、その間お金を借りる行為をすることができません。
具体的には以下が挙げられます。
- クレジットカードの利用ができない
- 子供の学校の奨学金の保証人になることがでいない
- 住宅ローンや車のローンが組めない
- 後払いのETCカードが使えない
- 家族カードで親カードに任意整理を行うと、他の家族が持っている子カードは使えなくなる
- 引越しをするときに一部の保証会社の審査に落ちる
- 携帯の機種代金を分割払いで買えなくなる(一括払いであれば機種変更可能)
もう一つは、あなたがもし三菱東京UFJ銀行の預金口座を持っていて残高が残っている場合、銀行に任意整理の通知が届いた時点でその口座は凍結され、預金残高をすべて貸付金の返済に充てられてしまうということです。
ですので、三菱東京UFJ銀行を相手に任意整理を行う場合は、あらかじめ預金をすべて引き出し、給料・年金の振込口座を別の銀行に変更する必要があります。
逆に、家賃や光熱費などの口座引落としに三菱東京UFJ銀行の預金口座を指定している場合も別の銀行に変更しておいた方が良いでしょう。
⇒任意整理のデメリットは5つだけ|本当はデメリットじゃないことも??
⇒任意整理をしても携帯電話・スマホは使える?機種変はできる?
⇒ブラックリストを丸裸!任意整理のデメリットまとめ
任意整理の注意点
任意整理は、三菱東京UFJ銀行との交渉になるため、個人で行うことは現実的に難しいです。
そうなると司法書士や弁護士などの専門家に依頼することなるのですが、選び方には注意が必要です。
司法書士・弁護士の選び方で失敗するとトラブルのもとになります。
例えば、費用が債権者1社あたり5万円を超える事務所は避けたほうがいいでしょう。
任意整理の費用は、司法書士会や弁護士会で1社あたり5万円までと決められています。
また、初回の相談料が発生する事務所もおすすめはしません。
無料にしているところが多い中で、相談料が発生するような事務所は、まだ依頼するかどうか決めていない相談者のことを考えてくれているとは言えません。
依頼する司法書士・弁護士を選ぶ際には、事前のリサーチや電話・メールの対応時の印象などを手掛かりにして、慎重に信頼できるところを探しましょう。
「借り入れ額」「借り入れ開始時期」「他の利用カード」によって、任意整理で分割できる回数は異なります。自分は任意整理するとどうなるか詳しく知りたい方は無料3分診断をご利用ください。
まとめ
三菱東京UFJ銀行のカードローンは、『バンクイック』『マイカードプラス』共に任意整理することができます。
もし借金の返済で生活が苦しいと感じているなら、任意整理することをおすすめします。
この判断が遅くなると、結果として個人再生や自己破産をせざるを得ない状態に陥り、財産を手放すことになるかもしれません。
そうなる前に比較的リスクの少ない任意整理を行えば、一刻も早く生活を再建することができます。
ひとりで抱え込まずに専門家に包み隠さず相談することから始めてみましょう。