借金もうできない!ピンチのときに取るべき手段

悩んでいる女性

「まずい・・カード全部限度額いっぱいになりそう・・ピンチ!」
「このピンチを抜け出すにはどうすればいいだろう?何かよい手段はないかな」

借金は癖になりやすいです。

癖になったら、そこから雪だるま式に額が増えていき、大ピンチ状態に陥るのも時間の問題と言えるでしょう。

特に多重債務に陥り、借金で借金を返済しているような状態の方は、もう既に大ピンチ状態に突入している可能性が高いです。

このような状態の方がまず最初に検討すべきなものは、債務整理かおまとめローンです。

特に、債務整理は毎月の返済額を圧縮したり、督促を止めたりすることでができますので非常に有効です。

それでは、具体的にどのような手段をとるべきか詳しく見ていきましょう。

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目次

まず最初に借金と向き合う

返済がピンチになってまず最初にやるべきことは、自分の借金がいくらあって、収入がいくらで、いくらづつなら現実的に返済していけそうか、といったように自分の借金と正面から向かいあうことです。

この作業をしないことには、今後自分が何をすべきなのか具体的にイメージできないので、必ず実施しましょう。

自分の借金の額を知る

これは当たり前に思えますが、意外に自分がいくら借金しているか明確にわかっていない人がいます。

いわゆる、太っていることに気づいているが体重計に乗るのが怖いという心理にも近いものがあるかもしれません。

しかし、それでは前に進みません。

まずは自分がいくら借金をしているのか明確に理解することからはじめましょう。

借金がいくらあるのかわからない場合

利用しているカード会社(消費者金融・銀行・クレジットカード会社)はわかっていても、いくら借金があるかわからないという場合は、過去の返済で発行された領収書や請求書を確認してみましょう。

直近の領収書や請求書があれば現状を明確に把握できるでしょう。

領収書や請求書が見当たらない場合は、カード会社に連絡していくら借金があるか確認しましょう。

また、どうせ調べるのであれば借金の額だけでなく、自分が利率何%で借りていて、今の返済額だと完済はいつになるかなど、もう少し突っ込んだところまで調べてみると、より一層次のアクションが明確になるでしょう。

自分の現状を詳細に調べたいなら信用情報機関に開示請求

もしあなたが、滞納を繰り返しているのであれば、もう既にブラックリスト入りしている可能性も考えられます。

心配な方は、「信用情報機関」に行ってご自身の状況を調べて見ましょう。

なお、信用情報機関とは、債務者の契約内容や利用状況を記録している機関です。

カード会社は審査を行う際に、この信用情報機関にアクセスして申込者の情報をチェックしているというわけです。

ちなみに、信用情報機関には3種類あります。

  • 主に貸金業者などが加盟する「株式会社 日本信用情報機構 (JICC)」
  • 主にクレジットカード会社などが加盟する「株式会社シー・アイ・シー(CIC)」
  • 主に銀行などが加盟する「全国銀行個人信用情報センター(KSC)」

開示請求にかかる費用は、1件につきおおよそ500円~1000円程度です。

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いくらなら返済できるか考えてみる

自分の状況が把握できたら、次はどのように返済していくか対策を考えましょう。

対策をしっかりと練ることで、今のピンチ状態からの脱却が可能となります。

そして、対策を考える上で、まず自分の収入がいくらで、毎月生活する上で最低いくら必要が計算してみましょう。

もし、あなたの給料が20万円で、返済を毎月3万円しているのであれば、17万円で生活していることになります。

この17万円のうち、もしあなたが実家暮らしで家賃も食費もかからないのでればもう少し返済額を頑張ってみてもよいでしょう。

一方、家賃も食費も払っていて、さらに家族も養っているとなると、生活はかなり厳しく大ピンチですね。

このように、あなたの収入と支出を照らし合わせて、毎月いくらなら無理なく返済していけるかイメージしてみることが大切です。

このあたりの具体的なイメージが固まったら、次にやるべきことが見えてきます。

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債務整理やおまとめローンを検討する

ここまでで、自分の状況を知り、いくらであれば返済していけるか具体的にイメージしていただけたと思います。

イメージした結果、自分に適した毎月の返済額が分かり、具体的に完済まで無理なく進めていけるイメージができたのでれば、あとは自分で決めた計画に従って返済を進めていくだけです。

しかし、イメージした結果、「返済が苦しい!ピンチ!」と感じるのであれば、対策を講じなければなりません。

そこで、ピンチ状態を抜け出すための有効的な方法が、債務整理やおまとめローンです。

それぞれどのようなものか見ていきましょう。

債務整理について

債務整理は、借金地獄のピンチから抜け出す手段としては、最も効率的な方法です。債務整理は主に3種類あります(任意整理・個人再生・自己破産)。

この中で最もデメリットが少ない方法が「任意整理」です。

任意整理は利息や遅延損害金をカットして、元本だけを3~5年で返済していく方法なので、無理のない返済計画を立てることが可能です。

自己破産は財産を没収される代わりに、借金をチャラにする方法で、個人再生は借金を最大1/5~1/10まで減額できる方法です。

両方とも借金の減額効果は任意整理よりも高いのですが、財産を失ったり、債務整理したことが人にバレてしまう恐れがあることなどから多くの方が任意整理を選択する傾向にあります。

また、債務整理をするとブラックリストに載り、載っている間はカードを利用したり、新たに作ったりすることができません。

このブラックリストに載る期間も債務整理の種類によって異なり、以下のようになります。

  • 任意整理:5~7年
  • 個人再生、自己破産:5~10年

任意整理が最も期間が短いことがお分かりいただけますね。

この他にも、一部のカード会社の借金だけを整理の対象にすることができるというメリットもあります。

これにより、カーローンを組んでる場合に車を没収されることがなかったり、保証人に迷惑をかけずに済んだりします。

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おまとめローンについて

おまとめローンは、その名の通り、借金を一つにまとめするためのものです。

おまとめローンは返済先を一つにまとめることができ、管理が楽になるので、ピンチから抜け出すための一つの手段として有望といえるでしょう。

さらに銀行系カードローンなどの審査が通れば、今より低い金利でまとめられる可能性があり、そうすれば返済額においてもメリットが得られるでしょう。

ブラックリストに載らない点が最も特筆すべきポイントですね。

任意整理とおまとめローンどっち?

これまでの説明を振り返ると、債務整理において最もリスクの少ない任意整理か、ブラックリストに載ることのないおまとめローンでどちらにすべきか悩まれる人は少なくありません。

確かに、どちらを選択すべきか決めづらいところではあります。

それでは、今のピンチを抜け出すために、もう一歩踏み込んで返済額について考えてみましょう。

もしあなたが、借金を240万円抱えており、利息15%のおまとめローンでまとめて、月々の返済額を4万円で設定したとすると、返済回数は112回で約9年もピンチ生活を続けなければいけなくなってしまいます。

返済額のトータルで考えると、448万円になり、利息だけで208万円も払っていることになるので、お財布がピンチになるのも当然といえるでしょう。

ここで任意整理をしたとして考えてみましょう。

もし、任意整理をしたのであれば、利息は全てカットできるので、元本の240万円のみを毎月4万円、5年で返済していけばよいことになります。

このように、純粋に返済額のみにスポットをあてて考えれば自ずと任意整理がお得であることがお分かりいただけると思います。

まだ、ブラックリストの懸念が残っていますが、これも考え方次第です。

借金でピンチの方は、借金を膨らませてきたという事実があり、借金が癖になっていると思われます。

もし癖になっているのであれば、一度借金ができない状態に強制的にしてしまうことで、ピンチ状態に陥りやすい借金体質を根本的に解決することができると言えるでしょう。

つまり、5年間(ブラックリスト中)は借金がしたくてもできないので、その期間を更正期間と考えればよいわけです。

ちなみに、デビットカードを申し込んでおけば、クレジットカード代わりになるのでそこまで不自由を感じることもないでしょう。

5年が経過してしまえば、そこからはカードも作れますし、明るい未来が待っています。

任意整理とおまとめローンの違い

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借金の額が大きい方は個人再生か自己破産

これまで、任意整理をお勧めしてきましたが、任意整理が適していない方もいます。

それは借金の額が大きい方です。

つまり、任意整理は利息や遅延損害金をカットして、元本だけを約5年で返済していく手段ですが、もしあなたの借金が900万円あると考えるとどうでしょう。

900万円を原則5年で返済していくので、毎月最低でも18万円返済いていかなくてなりません。

あなたの収入が多ければ問題ないかもしれませんが、もし月給が30万円ほどで、家賃も光熱費も払っているとなると、お財布は大ピンチ状態ですね。

このように、元本を60回(5年)払いできる返済能力に満たない人は、個人再生や自己破産を選択せざるを得ません。

先ほどお話したとおり、減額効果は任意整理よりも高いですが、財産を没収されたり、人に知られるかも知れないというリスクはありますが、そうも言ってられない大ピンチ状態であれば致し方ありません。

最後にとにかく伝えておきたいことは、どんなに借金で苦しくても闇金にだけは借金しないでください。

違法な業者は何をするか分かりませんし、あなたの今後の生活も滅茶苦茶になってしまうかもしれません。

そのようなことになる前に、債務整理やおまとめローンなどを検討し、どうすればいいかわからないのであれば、まずは一度、司法書士・弁護士などの専門家に相談してみましょう。

任意整理と個人再生の違い
任意整理と自己破産の違い

「どのカード会社から」「総額いくら」「いつから」借り入れているかによって、任意整理によって分割できる回数は変動します。自分は任意整理するとどうなるか詳しく知りたい方は無料3分診断をご利用ください。

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まとめ

まずは自分の状況を知ることからはじめる

借金の返済が厳しいのであれば債務整理かおまとめローンを検討してみる

リスク面と返済額で最もバランスが取れた手段が任意整理

借金の額が大きい方は個人再生か自己破産

どんなに苦しくても闇金だけはNG。闇金に行くなら弁護士に相談しましょう

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執筆者情報

司法書士・行政書士 山口 広樹
司法書士・行政書士  山口 広樹

横浜市出身で司法書士・行政書士15年目。
かながわ総合法務事務所の代表。
債務整理や過払い金請求を専門にし、累計の解決実績5000件以上。

・司法書士(神奈川県会2376号)
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・行政書士(神奈川県会4407号)
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