「引っ越しの予定があるのだけど、任意整理しても大丈夫?」
「任意整理後に新規賃貸契約はできるの?」
任意整理後に転勤などで引っ越しせざるを得ない事態になることもあるでしょう。
任意整理の検討中に既に引っ越しをする予定がある人もいることでしょう。
任意整理を行うと個人信用情報機関に金融事故として登録されることになります。
いわゆるブラックリストに載るということです。
いろんな金融業者は、契約前にこのブラックリストを確認し、お金の貸し付けやクレジットカード作成の可否を決めています。
引っ越しをすると、新しい住まいが賃貸であれば不動産賃貸契約を結ぶ必要がでてきますよね。
しかし、賃貸契約の際に不動産会社は基本的にブラックリストを確認することはありません。
ブラックリストは銀行、クレジットカード会社、信販会社しか閲覧することができないのです。
保証会社の利用を求められる場合は賃貸契約できないことが
不動産会社の約40%くらいでしょうか。 この場合は任意整理をしているとブラックリストに載っているので、保証会社の審査に通らなく、それに伴い賃貸契約ができないことがでてきます。
最近では賃貸契約する際に保証会社を利用しなければいけないことが増えてきています。
では、保証会社を利用している不動産会社とは賃貸契約できないの?
となるかもしれませんが、そんなことはありません。
家賃保証会社には大きく分けて4種類あります。
・賃貸保証機構に加入している保証会社
(フォーシーズ、日本セーフティー、カーサ・・・)
・全国賃貸保証業協会に加入している保証会社
(エルズサポート、アルファー、興和アシスト、賃住保証サービス・・・)
・信販系保証会社
(アプラス、オリコ、セゾン・・・)
・独立系保証会社
これら4種類の中でブラックリストにより審査が通らない可能性があるのは『信販系保証会社』だけです。
信販系保証会社は、クレジットカード会社や消費者金融会社が審査時に使用する、CIC、JICC、KSCという個人信用情報機関を同じように使用しますので、任意整理中であることが分かり、審査に落ちる可能性がでてくるのです。
そんな時は可能であれば保証人を立てましょう。
賃貸保証機構、全国賃貸保証業協会に加入している保証会社と独立系の保証会社は個人信用情報機関を利用することができないため、任意整理していてもまず審査に影響しないでしょう。
契約者を知るために収入状況などの情報は求めてきます。
家賃のクレジットカード払いができなくなる
引っ越しをしなくても、現状の支払いがクレジットカードの場合は支払い方法を変更する必要がでてきますし、引っ越しをして新規契約する際に家賃の支払いを賃貸保証会社が発行しているクレジットカードに指定される場合は審査に落ちるでしょう。 もちろん、引っ越しの費用をクレジットカードで支払うこともできません。 任意整理が引っ越しに直接影響することはありません。
任意整理をするとクレジットカードの使用が一切できなくなります。
大事なのは個人信用情報機関に金融事故として登録されている(ブラックリストに載っている)かどうかに依存しています。
ブラックリストに載ってしまうとできなくなることに関係する事柄であれば、それに伴いできなくなるということです。
任意整理にはあまり関係ありませんが、賃貸契約時に審査に落ちる場合を挙げておきますので、一緒に参考にしてみてください。
・家賃に対して収入が見合っていない場合
もちろんですが、支払ってもらえなさそうだと思えば審査に落ちます。
・連帯保証人が親族ではない場合
親族でないということは他人になるので、身元がしっかりしている必要があります。
・水商売や派遣社員の場合
少し偏見が入っていますが、不安定だと判断される可能性があります。
・現状の家賃が滞納中
不動産会社は現状の家賃の支払い状況を調べることができます。滞納中の人とは契約し ないでしょう。
・タトゥーが入っている
日本ではタトゥーによる偏見はまだ根強くありますので断られる可能性はあります。
→任意整理のデメリットを完全網羅!!
→任意整理の流れを分かりやすく解説
まとめ
上記で説明した通り、保証会社の利用や支払い方法によってはできない可能性もでてきますので、一度、弁護士や司法書士の専門家に相談をしてみましょう。 引っ越しだけでなく他にも多くの疑問はあることでしょうが、自分で調べるよりも相談する方が手っ取り早いでしょう。
基本的に任意整理をしても引っ越しはできます。