借金払えない!?借金を払えない時の4つの解決方法!!

お金が無い男性

「借金が払えない・・このまま放置したらどうなってしまうのだろう・・」
「今の給料では返済が難しいなぁ・・何か良い解決方法はないものだろうか?」

借金が払えなくなるタイミングは、クレジットカードでのショッピングやキャッシング、銀行・消費者金融からの借り入れが積み重なり、毎月の返済額が、あなたの返済能力を超えてしまったとき、そして、多いケースが、これまで支払えていたが、急な出費によって、今月に限って返済分が用意できない、ということです。

ここで1つ想像してみてください。

返済が苦しいのは今回限りで、今後の返済は、無理なく(生活を圧迫しない)行っていけそうでしょうか?

今後も払えないと感じている方のために、借金が払えない時の解決方法を伝授しましょう!!

目次

借金が払えないとどうなる?

時々、ネット記事で「借金の返済が難しければそのまま放置すればいい」という内容を見かけることがありますが、これは絶対にしてはいけない行為です。

実際に放置すると、最終的には裁判所から訴えられることになってしまいます。

ネットの記事は参考になるものもありますが、適当に書いている内容も多いので、全ての記事を真に受けるのはやめましょう。

それでは、借金を放置するとどうなってしまうのか詳しく見ていきましょう。

裁判所へ訴えられた場合は任意整理で解決

連絡せずに放置するとどうなるか?

返済日を大幅に過ぎているにも関わらず、連絡せずに放置するとどうなるでしょうか。

その場合は、カード会社の方が自宅に訪問してくる可能性があります。

なお、自宅や職場への取り立てが法律で禁止されていると勘違いしている方がいますが、禁止されているわけではありません。

正確に言えば、正当な理由があれば自宅に訪問して取り立てるこが認められているというわけです。

正当な理由とは、利用者にいくら電話しても連絡がつかない状態ですね。

つまり、督促の電話にでないことで、カード会社に正当な理由を与えてしまっているということになるのです。

ちなみに、自宅や職場に訪問して取り立てるとは言うものの、大声で暴言を吐くなどというものではなく、返済の相談をするという目的でカード会社は訪問しています。

違法な借金の取り立てまとめ

給料があるにも関わらず返済していない場合

カード会社からしてみれば、安定収入があるのであれば返済してほしいと思うのは当然のことでしょう。

そのため、カード会社も収入の有無によって対応が変わってきます。

もし、あなたに安定収入があるにも関わらず返済を滞納している場合、最終的には給料を差し押さえられてしまうでしょう。

給料の差し押さえとは、法的にいうところの「強制執行」です。強制執行はその名の通り強制的なものなので逃げることできません。

給料を差し押さえられれば、職場や家族に借金していることがバレてしまい、気まずい思いをすることになるかもしれません。

差押えによって考えられるリスクと対処法
家族にバレずに任意整理できる?
職場にバレずに任意整理できる?

時効は現実的に難しい

借金には時効があります。

「借りたお金を返さなくいいの?」と不思議に思われるかもしれませんが、実際に「5年で時効が成立する」という決まりがあるのです。

とは言うものの、そのようなことを誰にでも認めていたらカード会社は商売になりませんね。

当然全力で時効を阻止しにくるわけです。

カード会社が時効を阻止する方法としては、強制執行による「給料の差し押さえ」が挙げられるでしょう。

なお、カード会社がなぜ給料の差し押さえができるのかというと、「債務名義」という公的な文書を取得するためです。

債務名義とは、カード会社があなたにお金を貸しているという事実を法的に証明するための文書で、契約書とは異なり強制的な効力を持っています。

この債務名義さえあれば、カード会社は決められた範囲(給料の1/4まで差し押さえ可能)で給料の差し押さえをすることができるわけです。

給料を差し押さえられた状態で時効までの5年間やり過ごすのは、現実的に厳しいですし、5年間給料を差し押さえられていると、借金を完済できてしまうというわけです。

借金の取り立てを今すぐに止められる任意整理

借金が払えない時の解決方法

借金が払えないときの対処方法として、最も一般的な手段が「債務整理」をすることでしょう。

その他、おまとめローンが考えられますが、今まさに借金が払えないのであれば、債務整理をすることで、すぐに返済をSTOPすることができます。

債務整理を依頼すると、依頼を受けた弁護士事務所や司法書士事務所は、カード会社に対して受任通知を送付します。

受任通知とは、「これから私たち(弁護士事務所や司法書士事務所)が代理人となり直接やり取りをします」とカード会社に宣言するものであり、受任通知を受け取ったカード会社は、あなたに直接取り立てを含む一切の接触を禁じられてしまいます。

受任通知によって、取り立てはSTOPし、さらには返済もSTOPさせることができるということです。

それでは、債務整理とおまとめローンについて具体的にどのような効果があるのか見ていきましょう。

任意整理

まず、最もリスクが少なくお勧めしやすい手続きが「任意整理」です。

任意整理は債務整理の一種で、司法書士や弁護士とカード会社との和解で進める手続きです。

任意整理によって、抱えている借金の将来利息や遅延損害金をカットでき、毎月の返済額や借金の総額を減額することができます。

借金が減額されれば無理のない返済計画が立てられますね。

その他、一部のカード会社の借金だけ整理の対象にすることができるたというメリットもあります、

例えば、車のローンを組んでいるAカード会社の借金は整理してしまうと車を失うことになってしまうため、整理の対象から外したいが、Bカード会社は高金利であるため整理の対象にしたい、といった場合に役立つわけです。

また、他の債務整理と違って、人に知られずに手続きを進められる点も人気の理由の一つです。

任意整理について詳しくはこちら
車を残して任意整理はできるのか?
任意整理すべき4つのタイミング/タイミングを逃すと大惨事に・・・

個人再生

個人再生も債務整理の一種です。個人再生は裁判所を通して進めていきます。

この事実は官報にという国が発行する新聞のようなものに掲載されますので、周囲にバレてしまう可能性が出てきます。

個人再生をすることにより、借金を最大で1/5~1/10まで減額することができます。

マイホームを残しながら返済を進められる点も特筆すべき点と言えます。

任意整理よりも減額効果は高いのですが、債務整理していることが人にバレたり、全てのカード会社の借金を対象にしなければいけない点がデメリットと言えるでしょう。

任意整理と個人再生の違い

自己破産

自己破産も債務整理の一種で、個人再生と同様に裁判所を通して行う手続きです。

自己破産は借金をゼロにすることができますが、代わりに財産を失うことになります。

つまり、借金と財産を相殺して借金をゼロにする手続きということですね。

また、個人再生と同じく自己破産した事実は官報に載るため、周囲に知られてしまうリスクはあります。

財産を失いたくない方、人にバレずに手続きしたい方には不向きかもしれませんが、「とにかく借金を片付けたい」という方にとっては合っていると言えるでしょう。

なお、自己破産に限らず、債務整理をするとブラックリストに載ってカードが作れなくなる点にもご注意ください。

任意整理と自己破産の違い

おまとめローン

おまとめローンはその名の通り、借金をまとめることですね。

おまとめローンには明確な定義はなく、数多くのカード会社に借金してしまった状態を一社にまとめることを「おまとめ」と呼でいるわけですね。

おまとめローンを利用すると、現状の利率が低くなり、長期間での返済計画を立てることとなりますので、最終的に支払う返済総額は殆ど変わらないと言えるでしょう。むしろ多額になるケースの方が多いですので、慎重に検討した方がよいでしょう。

任意整理とおまとめローンはどちらがいいの?

住宅ローンが生活を圧迫しているなら任意売却も検討しよう

住宅ローンや借金の支払いができなくなった場合に、カード会社は担保(家や土地など)を競売で売却して借金に充てることになりますが(抵当権)、競売では時間がかかる上に売却価格が安くなってしまいます。

そこで任意売却を利用すると、不動産の専門家が市場価格に近い価格で売却してくれるという手続きです。

また、任意売却を利用しない場合は、担保の売却で借金を完済することが条件になりますが、任意売却を利用すれば借金を残したまま抵当権を解除することができます。

なお、任意売却もブラックリストに載りますので注意しましょう。

任意整理は住宅ローンに影響するのか?

最もお勧めの解決方法は?

前項にて代表的な借金の解決方法を挙げましたが、その中で最もお勧めの方法は、リスクの少ない「任意整理」と言えるでしょう。

膨大な借金があり、どうしようもない状態の方はもしかすると自己破産を選択せざるを得ませんが、一般的には任意整理が最もリスクが少なく、今後の生活への影響も少なく済むでしょう。

もちろん、ブラックリストに載るというデメリットはありますが、5~7年が経過すればブラックリストから情報は削除されるので、再びカードを使えるようになります。

なお、債務整理をすると種類を問わずブラックリストに載ることにはなりますが、種類によって載る期間が違います。

ブラックリストに載る期間は、任意整理は5~7年、任意整理以外は5~10年とされています。

最長5年の差は大きいですよね。この差からもリスクの低さをお分かりいただけるでしょう。

また、「おまとめローン」はブラックリストに載るわけではありませんが、借金の減額効果とのバランスを加味すると、やはり任意整理にたどり着くケースが大半と言えるでしょう。

例えば、もしあなたが200万円の借金をおまとめローンでまとめたとし、そのカード会社の利息が15%で毎月3万5千円返済していくとすると、101回で8年以上の返済が必要な計算になります。

つまり、トータルの返済額が約350万円ということですね。

これは、利息だけで150万円も払っていることになるわけです。

一方、任意整理であれば、利息が全てカットされるので、元本の200万円だけを返済していけばよいので、毎月3.5万円返済すれば57回で済むわけです。年数にして5年弱ですね。

3年の差は大きいでしょう。

その他、一部のカード会社の借金を整理できたり、人から知られずにひっそりと返済を進められるという点も考えれば、任意整理が人気の理由も頷けるでしょう。

このように、総合的に判断すると任意整理が最もバランスの取れた解決方法と言えるのではないでしょうか。

ただし、これらは一般的な見解であり、あなたの借金額や生活環境(収入・支出・手持ちの財産)によって、ベストな方法は異なりますので、一度当サイトの無料診断をご利用ください。

任意整理のデメリットは5つだけ|本当はデメリットじゃないことも??

まとめ

・督促の連絡を無視し続けると、自宅に訪問されたり、給料を差し押さえられる可能性がある
・借金が払えないときの一般的な解決方法は債務整理
・借金が払えないときの最もリスクの少ない解決方法は任意整理

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執筆者情報

司法書士・行政書士 山口 広樹
司法書士・行政書士  山口 広樹

横浜市出身で司法書士・行政書士15年目。
かながわ総合法務事務所の代表。
債務整理や過払い金請求を専門にし、累計の解決実績5000件以上。

・司法書士(神奈川県会2376号)
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・行政書士(神奈川県会4407号)
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