任意整理で後悔したことは?|任意整理した人に聞いてみた

「任意整理に興味はあるけど、後になって後悔したくはないなぁ・・」
「任意整理で後悔しないためのポイントがあれば経験者に聞いてみたい」

借金で首が回らなくなった結果、任意整理にたどり着く方が多くいらっしゃいます。

理由は簡単、任意整理はリスクが少ない上、利息もカットできるという大変有効な手段だからです。

とは言うものの、任意整理をして後悔した・・・という方が全くいないかというとそういうわけでもありません。

それではどんなケースで後悔してしまうのでしょうか。

今回は、任意整理経験者の方のお話をもとに、知っておかないと任意整理で後悔してしまうポイントについてお話していきます。

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目次

後悔した人の実例

任意整理をする際、あまりよく調べずに進めてしまうと後で後悔してしまいます。

以下より、AさんとBさんが任意整理をした際に後悔した事例について挙げていきますので、参考にしてみてください。

依頼費用をきちんと比較しなかったAさん

約5年前、Aさんは就いた職場に恵まれず、ストレスフルな毎日を過ごしていました。

職種は営業で飛び込みやテレアポの毎日。上司に怒鳴り散らされ、帰宅は毎日終電で土日も接待。

もう我慢の限界に達していたAさんは転職を決意。

最初は転職活動をしたところで採用してもらえるか不安だったようですが、意外にもあっさりと老舗メーカーに採用が決定。

その日に勤務先に退職を告げました。

既に借金をしていたAさんでしたが、転職もお金がかかります。

無給の空白期間があったので、そこの生活費は借金で補填。

「次の職場こそ!」と決意していたのでそこは割り切って消費者金融のATMで生活費を出金していました。

しかし、この習慣が借金地獄の始まりだったのです。

転職先は営業で歩合給で稼ぐスタイルで、稼げなければ給料はごく僅かでした。

しかし、勤務スタイルは自由だったので、そこに惹かれて前職の苦い思い出から転職を決断したのですが、転職先では生活費がままならない、という新たなストレスに見舞われます。

しかし、ATMでキャッシングするスタイルが習慣化していたAさんは「まぁいいや!」と生活費を補填するためどんどんキャッシング・・。後はご想像のとおり借金地獄へと真っ逆さまに落ちていきました。

キャッシング習慣の末、限度額が近ずいてた焦ったAさんは、ホームページで任意整理を知ります。選択の余地がなかったAさんはすがる思いで法律事務所に相談に行くことに。

藁にもすがる思いであったAさんは、かなり気持ちが急いていました。

でも依頼料も気になるところ。

そこで、Aさんは司法書士の方が依頼料が安いとインターネットで見かけたことを思い出し、早速、職場の近くの司法書士に相談。

相談して任意整理の内容を知り、希望が持てたのは良かったのですが、司法書士への相談料が1回5千円かかるとのこと。

生活費ギリギリだったAさんは、その日のうちに決断し、任意整理を依頼することにしました。

そのときAさんは、費用的に他と比べてどうなのかというのは、あまり気にしていませんでした。司法書士だから安いだろうと簡単に考えていたのです。

しかし、後で調べて分かったのですが、Aさんは自分が依頼した司法書士は、相場的にだいぶ高めであったと知りました。

弁護士の方が安いところもあったくらいでだいぶ後悔したといいます。

ちなみに、Aさんの依頼料は着手金1社あたり49,000円、成功報酬が22,000円なので、1社あたり71,000円で4社の債務を依頼したので、合計284,000円でした。

この料金は、後になって冷静に比較するとお高目であったとわかり後悔しましたが、後の祭りです。

任意整理の依頼費用の相場は、3~5万円です。

気持ちが急いていると冷静な判断ができず誤った判断をして後悔してしまいます。

まさに「貧すれば鈍すると」というやつですね。

ちなみに、司法書士と弁護士の依頼料を比較すると司法書士のほうが安いと言われていますが、必ずしもそうともいえません。

Aさんのケースのように、司法書士でも高いケースはあり、弁護士に依頼したほうが安かったということもあります。つまり、司法書士であれ、弁護士であれ、その事務所ごとに金額設定は異なるということです。

ですから、専門家に依頼する際は後で後悔しないよう、依頼先の事務所が相場に対してどの程度の料金なのかということ位は最低限調べておきましょう。

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ブラックリストについてきちんと把握していなかったBさん

50代後半のBさん。

Bさんは、リストラにあってしまい、生活費に困って借金をしてしまいます。

仕事は運送関係で、次の仕事が見つかるまでと割り切り、生活費を借金で賄う生活を続けていました。

しかし、そんな生活を続けていると、だんだんメンタル的にもやられてくるものです。

年齢的な不安と、先々に希望が持てない不安から、メンタル的に支障をきたし、転職もままならない状況に陥ってしまいます。

どうにかしなくてはと思い、病院に通いながら求職活動を再開。

求職活動を再開してから、約3ヵ月後、めでたく職に就くことができました。

次の職も前回と同じく運送業です。

再就職に成功したBさんですが、生活費を借金で賄っていたので、その時借金はだいぶ膨らんでしまっていました。

悩んだBさんは、職場の近くの弁護士に事務所に相談に行くことに。

弁護士事務所で説明を一通り聞き、任意整理という手段があることを知ったBさんは、早速手続きを依頼する方向で決断

しかし、Bさんはここでミスを犯してしまいます。

Bさんはブラックリストについて一部誤解をしたまま手続きを進めてしまったのです。

どういうことかと言うと、ブラックリストに載ると、新たにカードを作ることができなくなりますが、手持ちのカードは引き続き使えると勘違いしていたのです。

そのため、Bさんは完全にキャッシングができなると生活が困ると考え、一部のカード会社だけ弁護士に申告せずにいたのです。

しかし、実際にはブラックリストに載れば、手持ちのカードも使えなくなります。

Bさんはこのことを後から知り、こんなことなら最初から全てのカード会社を整理しておけばよかったと、かなり後悔したといいます。

このように、弁護士や司法書士に申告する内容には注意してください。

弁護士や司法書士はあなたから申告された内容に基づいて債務整理を進めるしかありません。

そのため、もし申告した借金の金額が、実際の額と異なっていても、どうすることもできず、後の祭りになってしまうのです。

なお、任意整理をすると、必ずブラックリストに載ることになります。

ブラックリストに載ると、載っている間(5年)は新たにカードを作ることができないだけでなく、手持ちのカードも利用することができなくなるので注意しましょう。

ちなみに、ブラックリストという表現は俗称で、実際には信用情報機関に事故情報(延滞や滞納の情報)が載ることを言います。

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借金問題を抱えていれば任意整理をしない後悔の方が大きい

さて、これまでAさんとBさんの実例をもとにお話ししてきましたが、いかがだったでしょうか。

事例を見ていただいてお分かりいただけたと思いますが、今回、AさんとBさんが後悔したケースは全て事前のリサーチ不足によるものです。

つまり、きちんと事前のリサーチをして、任意整理がどのようなものか理解していれば後になって後悔することも無かったはずなのです。

任意整理は、債務整理の中でも最もリスクの少ない手続きであると同時に、利息や遅延損害金をカットできるというメリットがあります。

その他、借りた時期によっては、過払い金が戻ってきて借金を減額できる可能性もあるので非常に人気の手続きなのです。

しかし、今回のAさんやBさんのケースのように、きちんと事前にリサーチしなかったり、弁護士や司法書士への申告に誤りがあったりすると、後になって後悔することになってしまいます。

とは言え、逆に言えば普通にやるべきことさえやっていれば後悔することもないのです。

実際、AさんもBさんも、結果的には任意整理したカード会社は全て完済していますし、あの時任意整理をしていなかったらもっと酷いことになっていた、と振り返っています。

つまり、任意整理する後悔よりも、任意整理しない後悔のほうがよっぽど大きいということですね。

過払い金対象者とは?過払い金が発生するケース!

任意整理を始めたい場合にはどうすればいいの…?

  • 今月の支払いができないかも…
  • 借金を減らして支払いを楽にしたい…
  • 月々のカードの支払いを〇万円に抑えたい…

こんな状態であれば、あなたも実際に任意整理を検討してみましょう。

「なにを相談したらいいかよく分からないし ・・・」
「いきなり専門家に相談するのは気が引ける・・・」
「限界まで切羽詰まっているわけじゃないし・・・」

そんな不安もあってなかなか相談をしてない…という方も少なくないのでは?

任意整理を検討するにしても、そもそも任意整理できるか?できないか?が分からないといけません。

なぜなら、、いくら悩んでも「そもそも任意整理できない」なんて場合もあります。

任意整理を検討する場合には、まずは「任意整理診断」を利用するのが最初のステップ!!

任意整理診断では、

★任意整理ができる?それともできない…?

★借金の利息をカットしてどのくらい借金が減らせる?

★任意整理すると毎月の支払いが○○万円→●万円に減る

などが一目で分かります。

当サイトでも、任意整理の診断を無料で行っています。電話でもメールでもOK!3分もあれば診断項目は入力できます!!

《任意整理診断の例》

①Aさん(楽天100万円・オリコ80万円・ニコス60万円・新生銀行50万円・三井住友銀行50万円)

・借金合計340万円・毎月約12万円の返済(ショッピングで変動あり)

・全5社とも任意整理は可能

・1年間で発生している利息は約40万円~60万円(1ヶ月あたり34,000円~50,000円が利息・リボ手数料の支払い)
これらの利息の支払いを0にすることは可能。

⇒毎月の返済は約5万円~5万5000円に下げることが可能。

②Bさん(アコム50万円・プロミス50万円・ポケットカード80万円・ヤフーカード30万円)

借金合計210万円・毎月約7万円の返済(ショッピングで変動あり)

・全4社とも任意整理は可能。
ただし、アコム・プロミスは数か月の利用だと任意整理が厳しいケースも…

・1年間で発生している利息は約28万円~37万円(1ヶ月あたり23,000円~31,000円が利息・リボ手数料の支払い)
これらの利息の支払いを0にすることは可能。

⇒毎月の返済は約3万3000円~3万7000円に下げることが可能。

任意整理で毎月支払いをしていく金額はあなたが自由に決められるものではないのです…。

この金額は、カード会社毎に異なっていて、5年がスタンダード、3年と短期のところもあれば、7年とロングのとこもあります。

つまり、あなたがどこのカードを利用しているかによって任意整理での返済額は変わっていくのです。

①任意整理をした場合の毎月の支払額を知る!
②この支払額を毎月支払っていける!!
③任意整理はできる!!!

ということ…

そのためにも、

『あなたが任意整理をしたら毎月いくら支払う必要があるか』

を最初に任意整理診断で知っておく必要があるわけですね。

任意整理診断は電話でもメールでもOKです!メール希望の場合には、下記の診断フォームから気軽にお問合せ下さい(^^)/

「どのカード会社から」「総額いくら」「いつから」借り入れているかによって、任意整理によって分割できる回数は変動します。自分は任意整理するとどうなるか詳しく知りたい方は無料3分診断をご利用ください。

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まとめ

  • 専門家への依頼料は、その事務所ごとに様々。また、弁護士より司法書士の方が安価といわれているが、必ずしもそうとは言えない。
  • 任意整理をするとブラックリストに載り、解除されるまで(5年)は、カードを作ったり、手持ちのカードを使うことができなくなる。
  • 専門家に相談する際、申告に誤りがあると、手続きがうまくいかず後で自分が後悔することになる。
  • 任意整理事態は借金返済の効果的な手段。事前のリサーチ不足が後悔を生む。
  • 任意整理する後悔よりも、任意整理しない後悔のほうがよっぽど大きい

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執筆者情報

司法書士・行政書士 山口 広樹
司法書士・行政書士  山口 広樹

横浜市出身で司法書士・行政書士15年目。
かながわ総合法務事務所の代表。
債務整理や過払い金請求を専門にし、累計の解決実績5000件以上。

・司法書士(神奈川県会2376号)
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・行政書士(神奈川県会4407号)
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