任意整理はどのタイミングでしたらいいんだろう…と悩んでいる人も多いでのはないでしょうか
「まだ頑張ればなんとか返済できる」
「借金のことを誰にも知られたくない」
「言葉は知ってるけどよく分からない」
「任意整理なんてやりたくない」
などなど、なにかの理由をつけて後回しにしてはいないですか?
もしかしたら、借金があることに慣れてしまって、感覚がマヒしている人もいるかもしれません。
任意整理をするタイミングは、法律で決められているものでもないので、特に明確な金額などはありません。
任意整理のタイミングは、人それぞれの返済能力と借金額のバランスによって変わってきます。
それでは、任意整理に踏み切るタイミングを具体的に紹介していきましょう。
目次
任意整理のタイミング①
ずばり
〝完済できる見込みがない〟
と感じた時。
毎月の返済額の多くを利息が占めていたり、カードの返済のために他のカード会社から借り入れていては、完済を見据えることは難しい状況でしょう。
自分で返済を続けていくことが可能で、完済できそうな目途がたてられているのであれば、任意整理をする必要はありません。
しかし、そのタイミングや感覚を誤ってしまうと、手遅れになってしまったり、もっと早くしておけば良かったという後悔だけが残るでしょう。
『手遅れ』というのは、具体的には、自己破産するしかない状態になってしまうことであり、持っている財産(車や住宅)全てを失ってしまいます。
少しでも危ないと思ったら、司法書士や弁護士などに、無料相談を活用してみましょう。
1つの目安として、このまま返済を3年間続けても完済の見込みがなければ、任意整理をするタイミングとして考えて良いでしょう。
⇒車を残して任意整理はできる?
⇒任意整理は住宅ローンに影響するのか?
任意整理のタイミング②
”既に支払いが滞っている”
”これまでに何度か支払いが滞ったことがある”
など、こういった場合は、日々の生活がギリギリの状態であることが想定されます。
支払いが滞ると、遅延損害金が発生し、更に余計な費用がかかってしまうこともあり、元の返済サイクルに戻すことは容易ではありません。
任意整理は、カード会社によっては、遅延損害金の免除にも応じてくれますので、支払いが滞っている場合は、任意整理のタイミングと言えるでしょう。
任意整理のタイミング③
借金総額が、手取り年収の約30%を超えている場合は、任意整理するタイミングの1つです。
例えば、手取り年収が300万円の人は、90万以上の借金があれば、任意整理を考えたほうが良いというわけです。
意外と少額だと思うかもしれませんが、利息を含めた返済から考えると、このラインから返済が苦しくなり、生活に悪影響を及ぼすと言われております。
日本では、総量規制という制度が設けられていますが、これは収入の30%を超える借り入れを制限するものであり、30%以上の借金は〝払えなくなるかもしれない〟という可能性を国も示唆しているわけです。
任意整理のタイミング④
借入先が3社以上なってしまった時です。
借入先が複数ある人のことを多重債務者と呼びますが、任意整理では、借入先の数に比例して費用が高くなりますので、5社、6社と多くなってしまう前に行動を起こすことが良いでしょう。
また、借金が膨大になりすぎてしまうと任意整理ではカバーできなくなり、自己破産や個人再生といった他の債務整理を選択せざるを得ない可能性がでてきます。
自己破産や個人再生は、任意整理と比べても費用が高くなってしまいますし、財産を手放すなどのデメリットも発生してきますので、任意整理で対応しきれるうちに動くようにしましょう。
任意整理できるための条件
任意整理では、元本を5年前後で完済できるだけの月々の返済能力が必要です。
つまり、それが可能な収入があることが前提となるわけです。
例えば、借金が500万ほどになると、仮に5年60回(60ヶ月)払いとしても、月々約85,000円ほどの返済額が必要です。
この月々の返済額が厳しいようであれば、自己破産や個人再生を視野にいれなければいけないというわけです。
ただし、自己破産や個人再生は、裁判所に申し立てをする必要があるため、官報に名前が記載され、家族や職場の人たちにバレてしまう可能性が少しだけでてきます。
任意整理では、裁判所を利用しない手続きなので、第三者に絶対にバレずに行えるという意味では、任意整理で済ませることに大きな価値があるでしょう。
任意整理ですませたい場合には、借金が膨らむ前に対応するようにしましょう。
⇒任意整理とは何かを詳しく解説!!
⇒借金500万円の任意整理
⇒任意整理の費用はいくら?費用の相場を把握しておこう
⇒任意整理の手続き期間と任意整理後の返済期間はどれくらい?
⇒任意整理の流れと必要なもの|流れを事前に把握して不安を解消!!
「どのカード会社から」「総額いくら」「いつから」借り入れているかによって、任意整理によって分割できる回数は変動します。自分は任意整理するとどうなるか詳しく知りたい方は無料3分診断をご利用ください。
任意整理のタイミングに迷う場合はまず相談
そもそも、任意整理をすべきかどうかを自身で判断することは難しいかもしれません。
なので、少しでも借金返済が生活に影響を与えていると感じましたら、まずは司法書士や弁護士に相談してみましょう。
ひと昔前は相談料が発生していましたが、今はどこの事務所も相談は無料でのってくれますので、借金でお金に余裕がない場合でも心配いりません。
当サイトでも無料相談を受け付けておりますので、お気軽にご利用ください。
ブラックリストに載ることは借金脱却の良いタイミング
任意整理をする上でのデメリットは、ブラックリスト(信用情報機関の信用情報)に載ってしまうことです。
ブラックリストに載ると、クレジットカードを新たに作成することや消費者金融からの借り入れが出来なくなります。
しかし、とにかく借金を完済したいなら、任意整理によって強制的にカードから離れることは、借金から脱却できる良いタイミングかもしれません。
借金が増加していき返済が行き詰ってしまうと、身の回りのものを売りに出したり、闇金に手を出してしまったり、友人や親族にお金を借りたりしてしまうもケースも少なくありません。
親しい間柄でのお金の貸し借りは、それまでの関係を一気に崩してしまう元凶ともなります。
任意整理によって返済計画を立てゴールが明確になると、返済の意欲もわいてくるものです。
借金があることが当たり前となっていないでしょうか。
借金が無くなることは夢物語ではありませんので、一歩踏み出してみましょう。
⇒任意整理とブラックリストの関係性を徹底解説
⇒任意整理のデメリットを漏れなく解説
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まとめ
任意整理に踏み出すタイミングは、「完済できる見込みがない」「既に支払いが滞っている」「借金額が年収の30%を超えている」「3社以上から借りている」の4つです。
いずれか1つでも当てはまっている場合は、任意整理を検討してみましょう。
また、任意整理するためには、元本を60回払いできるだけの返済能力が必要です。
借金が膨らみ、個人再生や自己破産をせざるを得ない状況になる前に対応することが非常に大切です。