借金100万円 なら任意整理で無理なく3年で完済!!

100万円

「100万円の借金は任意整理がベストなの?」

100万円の借金は、任意整理で解決できるのでしょうか。

債務整理には、個人再生や自己破産といった他の方法がありますが、借金が100万円程度であれば、十分に任意整理で対応できる可能性が高いです。

任意整理には、将来利息のカットと返済計画の見直しの2点が主な効果となりますが、100万円の借金を任意整理すると、どのようになるか実例をもとに見ていきましょう。

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目次

借金100万円のNさんの任意整理(東京都練馬区在住)

Nさんの借金状況

  • クレディセゾンからキャッシング(50万円)
  • クレディセゾンのショッピング枠(50万円)

→毎月の返済額:3万5千円

合計100万円の借金があったNさんは、体調を壊し、転職により給料が下がってしまったことで、現状のままでは返済額を毎月用意できないと考え、任意整理を依頼することになりました。

Nさんの状況

  • 社会人3年目女性
  • 賃貸マンションに一人暮らし
  • 奨学金の返済が毎月1万2千円
  • 任意整理後の月々の支払い希望額:2万円

Nさんは、転職をした事によって給料が5万円も下がってしまい、それまで返済できていたクレディセゾンへの支払いは、次第に滞ることことになり、毎月の給料では賄いきれなくなり、貯金を切り崩して行っていました。

しかし、貯金も底をつき、来月から返済していくことが厳しくなったのです。

奨学金は任意整理できるのか?

Nさんの任意整理の流れ

◆2021年1月31日 

司法書士事務所へ電話相談

◆2021年2月1日

100万円の借金をなんとかしたくて司法書士事務所へ訪問
面談での相談をした時にそのまま任意整理を依頼

◆2021年2月2日

任意整理手続きをスタート(カードの支払は停止)

◆2021年2月25日

Nさんのお給料日

◆2021年2月28日

司法書士事務所へ1回目の費用の支払い(43,200円÷2=21,600円)

◆2021年3月15日

クレディセゾンの債権額101万8390円で確定(追加売上げストップ)

◆2021年3月25日

Nさんのお給料日

◆2021年3月27日

司法書士事務所へ2回目の費用の支払い(43,200円÷2=21,600円)

◆2021年3月28日

Nさんと和解前の最終確認
毎月12000円の85ヶ月払いをベースに和解を進めていく旨

◆2021年3月31日

クレディセゾンと和解交渉開始。

◆2021年4月5日

打ち合わせ通りの内容で和解成立

◆2021年4月6日

和解書の到着

◆2021年4月12日

Nさんへ和解書をお渡し

◆2021年4月25日

Nさんの給料日

◆2021年4月27日

クレディセゾンの1回目の返済がスタート

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任意整理後の家計の状況

【手取り給与:19万円】

▲返済額:1万2千円
▲賃貸:6万8千円
▲奨学金:1万2千円
▲水道光熱費:8千円
▲携帯代金:1万3千円
▲食費:3万円
▲雑費:1万円
▲交際費:2万円
———————————————-
▲合計:17万3千円

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Nさんが任意整理してよかったと感じたこと

Nさんが初めて電話相談をしたのが2017年1月31日。

支払日が過ぎていたこともあって、次の日には対面での相談となりました。

元々、任意整理をすることを決意していたNさんは、任意整理の費用の説明と自身の疑問点を相談してすぐに依頼をしたそうです。

良かったこと①

任意整理では、手続きを始める段階で、受任通知というものを債権者(借金をしているところ)に送付するのですが、受任通知を受け取った債権者は、督促をすることができなくなり、手続きしている期間の3~5ヵ月ほどは債権者への支払いがストップします。

※受任通知とは、依頼を受けた司法書士や弁護士が、債権者(借金をしているところ)に対して、債務者(借金をしている人)の代わりに全てを請け負ったことを通知するものです。

Nさんは、2月1日に任意整理の依頼をしてから4月27日の返済開始まで、クレディセゾンへの支払いはいったん停止し、生活を立て直せたことが良かったとのことです。

良かったこと②

Nさんは、毎月の返済額を下げることが、一番の希望でした。

通常、任意整理では最大60回払いまでしか対応してくれないことが多いですが、依頼した司法書士は、クレディセゾンが84回くらいまでであれば対応してくれることが分かっていましたので、Nさんの希望を叶えるために長期返済の交渉を行いました。

交渉の結果、毎月の返済額を2万円までと希望していたものが、1万2千円となり、Nさんは余裕を持った生活に切り替えられたとのことです。

任意整理のデメリットは5つだけ|本当はデメリットじゃないことも??

借金が100万円あると利息はどれくらい?

消費者金融や銀行からお金を借りると、利息は必ず発生します。

クレジットカードの利用であっても、複数回の分割払いに設定をすると手数料という形で利息がつきます。

それでは、100万円の借金では、どれくらいの利息が発生するのでしょうか。

利息は、残っている借金額に比例して発生していきますので、残額が多ければその分利息も高くなります。

つまり、毎月の返済額が低いと、利息が占める割合は大きくなり、なかなか完済に向かえません。

年利が15%で100万円の借金を、毎月3万円づつ返済していったとすると、完済までに3年8か月(44回払い)を要し、支払総額は132万円程度となりますので、元本との差額である32万円分が利息となります。

毎月4万円づつの返済であれば、2年7ヵ月(31回払い)で完済となり、支払総額は124万円なので、元本との差額である24万円が利息となります。

以下に、年利15%の借金が100万円ある際の、毎月の支払額と完済時の合計利息をまとめておきますので、確認しておきましょう。

【借金100万円の月々の返済額における合計利息額】

毎月の支払額 合計利息
1万5千円 117万円
2万円 58万円
2万5千円 40万円
3万円 32万円
3万5千円 26万円
4万円 24万円
4万5千円 21万円
5万円 20万円

借金が100万円もあれば、毎月の支払額が少し異なるだけで、最終的に支払うこととなる合計の利息に相当の差があることが分かることでしょう。

しかし、任意整理を行えば、利息は全てゼロになりますので、利息について考える必要はなくなります。

任意整理の減額効果!毎月の支払いがどのくらい減る?

借金100万円を滞納したときの遅延損害金

任意整理を含めた債務整理を検討している方の中には、既に返済が滞っていて、遅延損害金が発生してしまっているという方も少なくありません。

借金に利息が付くのは当たり前のことですが、返済期日に遅れると、遅延損害金が更に上乗せされています。

一般的な金利が15~18%に対して、遅延損害金は18~20%程度と、通常の金利よりも高く設定されていることが多いです。

仮に、100万円の借金を1ヵ月滞納したとしましょう。(遅延損害金20%の場合)

すると、100万円×20%÷12=約1万6千円。

1ヵ月の滞納ならば、約1万6千円が遅延損害金として発生し、2ヵ月滞納が続くと約3万2千円、3か月続くと4万8千円も加算されることになるのです。

更には、滞納が2ヵ月目に入ると、頻繁に督促がくるようになります。

このように、借金を滞納しても良いことは一切無く、マイナスしか生み出しません。

しかし、既に滞納をしてしまっていても遅いということはありません。

任意整理の効果には、将来利息のカットの他に遅延損害金もゼロにできる可能性が非常に高いのです。

2、3ヵ月程の遅延損害金であれば、ゼロにしてもらえます。

ただ、1年以上の滞納がある場合は、遅延損害金は半分しか減額できなかったり、最悪全額払わなければいけないこともあるため、滞納をしている場合は、いち早く任意整理を始めた方がよいでしょう。

また、任意整理を行うと、督促もストップします。

任意整理を司法書士や弁護士などの専門家に依頼すると、まず初めに受任通知と呼ばれるものが債権者(カード会社)に送られます。

受任通知とは、依頼先の弁護士や司法書士が、債務者に代わって全て引き受けることを通知するものであり、受任通知には、債務者への督促を含める一切の接触を禁じる効果があるのです。

つまり、督促に怯える心配は無くなり、任意整理の手続きが完了するまでの3~5ヵ月程は、支払いもストップするので、生活の立て直しをはかることができます。

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借金100万円を任意整理できる基準

任意整理は、必ず誰でも出来るわけではありません。

任意整理の効果は、将来利息のカットと返済計画の見直しとなりますので、最低でも元本は返済していかなければなりません。

消費者金融・クレジットカード会社・銀行それぞれによって、交渉によって応じてくれる、返済していく分割回数は異なりますが、殆どのところは60回払いを上限としています。

100万円の借金であれば、100万 ÷ 60回 = 1万7千/回となり、毎月1万7千円づつ返済していけるかどうかが任意整理のできる基準となります。

この1万7千円が難しいようであれば、任意整理では対処できないため、自己破産を検討しなければいけなくなります。

※ただし、クレディセゾンのように、84回払い(7年)と長期の分割にも対応してくれるカード会社もあるため、専門家に相談してみましょう。

任意整理と自己破産の違い
任意整理のデメリットは5つだけ|本当はデメリットじゃないことも??

支払い能力が全くないときは自己破産を検討

前述した通り、任意整理では、元本(100万円)を最大でも60回払いで完済する必要がありますので、最低でも月々約1万7千円を用意し続ける必要があります。

しかし、病気で入院、リストラなど、人生には何があるかわかりません。

急に収入を絶たれてしまい、一切の返済能力を失ってしまうことも考えられます。

そんな際は、『支払い不能状態』なので、自己破産を検討してみましょう。

自己破産であれば、20万円以上の価値がある所有財産を処分する代わりに、借金を全てゼロにできる効果があるので、収入が無くても、100万円の借金を解決できるのです。

もちろん、財産を失うというリスクは付いてくるので、最終手段ということで慎重に検討する必要があります。

100万円の借金は個人再生で解決できない

債務整理の手段として、任意整理と自己破産の他に、個人再生というものがあります。

借金を最大で80%も減額できるのに、所有財産を失うことがありませんので、いわば、任意整理と自己破産の中間的な位置づけとされています。

『だったら、100万円の借金を個人再生して、20万円に減額出来た方がいいじゃん』となるわけですが、個人再生にはルールがあり、借金を100万円以下に下げることはできないのです。

むしろ、個人再生は、手続き費用(依頼費用+裁判所費用)が50万円程と他の債務整理と比べても高いです。

つまり、100万円の借金を個人再生をすると、一切減額できずに、手続き費用がかかるだけになるため、借金100万円+手続き費用50万円の合計150万円に増えてしまうなんておかしなことが起きてしまうのです。

150万円の任意整理 ⇒200万円の任意整理 ⇒250万円の任意整理 ⇒300万円の任意整理 ⇒350万円の任意整理 ⇒400万円の任意整理 ⇒450万円の任意整理 ⇒500万円の任意整理 ⇒550万円の任意整理 ⇒600万円の任意整理

「どのカード会社から」「総額いくら」「いつから」借り入れているかによって、任意整理によって分割できる回数は変動します。自分は任意整理するとどうなるか詳しく知りたい方は無料3分診断をご利用ください。

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まとめ

Nさんは、転職をした事によって給料が下がってしまったことが原因で、月々の返済額が用意できなくなりました。

しかし、借金が100万円のうちに手を打てたことで、任意整理で対処しきれています。

任意整理では、最低でも元本は支払っていかなければいけないため、100万円の借金であれば、1万7千円が毎月用意できるかが基準となります。

個人再生や自己破産では、デメリットが多くなるため、任意整理で対応できるうちに早めに行動を起こしましょう。

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執筆者情報

司法書士・行政書士 山口 広樹
司法書士・行政書士  山口 広樹

横浜市出身で司法書士・行政書士15年目。
かながわ総合法務事務所の代表。
債務整理や過払い金請求を専門にし、累計の解決実績5000件以上。

・司法書士(神奈川県会2376号)
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・行政書士(神奈川県会4407号)
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