借金が600万円あったTさんの任意整理

600万

「600万円の借金を解決するには任意整理が最適なの?」
「借金600万円を任意整理すると具体的にどうなるの?」

600万円の借金を任意整理することはできるのでしょうか。

任意整理とは、司法書士・弁護士とカード会社との直接交渉により、借金の利息免除、返済期間の延長を交渉できる債務整理です。

任意整理は、家族にバレにくく、家や車のローンに影響を出さずに行えるため、個人再生や自己破産などその他の債務整理と比較してリスクが少ないといえます。

本ページでは、600万円の借金を任意整理したTさんを例にとり、任意整理の実際の流れや任意整理後の生活についてご説明します。

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任意整理とは?

任意整理は、借金の負担を軽減する法的制度である「債務整理」のうちの1つです。

司法書士・弁護士を介して、カード会社に利息・遅延損害金の免除や返済期間延長の交渉を行うことができます。

任意整理は、対象とする借金を自分で選ぶことができるため、車や家のローンを残して、借金の負担を軽減できます。

任意整理について詳しくはこちら

カード会社からの借金の利息・遅延損害金はどれくらい?

カード会社からの借金には年利15〜18%の利息が生じます。

また、返済期日までに支払いができなかったとき発生する遅延損害金は、カード会社にもよりますが、年利20%程です。

仮に、600万円の借金を1ヶ月(30日間)滞納すると、

600万円×20%÷365日(1年)×30日=9万9千円。

およそ9万9千円の遅延損害金が発生します。

任意整理を行うと、利息も遅延損害金も免除されるため、借金の完済までにかかる金額が借金元本のみで済みます。

借金の返済期間は36回払い(3年)で設定されている場合が多い

通常、借金の返済期間は36回払い(3年)で設定されていることが多いです。

しかし、任意整理を行うと多くのカード会社は60回払い(5年)への延長を認めてくれます。

また、任意整理をしても36回払い(3年)までしか認めてくれないカード会社もありますし、70〜80回払いなど更に多い回数の分割を認めてくれるカード会社もあります。

借金が600万円あると完済までにかかる利息はどれくらい?

前述のように、カード会社からの借金は36回払い(3年)で完済できるように月々の返済額は設定されていることが一般的です。

借金が600万円ある人の場合、月々の返済額はおよそ21万5千円です。(年利17.5%で計算)

これを36 回支払うとなると、借金完済までにかかる総額は774万円ほどです。

借金の元本は600万円ですから、774-600=174万円もの利息が発生していることになります。

なお、600万円の借金を60回払い(5年)で完済する場合、月々の返済額は15万円程度です。(年利17.5%で計算)

15万円を60回支払うと、借金完済までに総額900万円かかります。

つまり、900-600=300万円もの利息を支払っていることになります。­

任意整理をすることで、将来かかる利息が免除されるため、36回払いでも60回払いでも、借金完済までにかかる金額が借金元本の600万円で済みます。

借金600万円を任意整理できるかどうかの基準は?

任意整理は、どんな人でも行えるわけではなく、利息を免除すれば、借金を返済していけるという人でなければ行えません。

任意整理をすると、利息が免除され、返済期間が60回払い(5年)まで延長されるのが一般的です。

ですから、任意整理をできるかどうかの基準は、「借金元本を60回払いで完済できる状態であるか」が鍵となります。

600万円の借金を任意整理した場合、600万円を60回払いで完済していくケースが多いため、月々の返済額は10万円です。

月々の収入から、支出を引いた額が10万円以上であれば、「返済能力がある」と判断され、任意整理ができる可能性が高いです。

一方、月々の収入から、支出を引いた額が10万円以下の場合は、「返済能力がない」と考えられ、任意整理ができない可能性が高いです。

任意整理では完済が難しい場合は?

現在収入がない人や、収入があっても支出が多く、ほとんど残らない人、借金元本が高額すぎて、返済が難しい人などは、任意整理以外の債務整理を検討しましょう。

債務整理には、任意整理以外にも個人再生や自己破産があります。

個人再生とは、利息の免除のほか、借金元本を最大5分の1まで圧縮できる債務整理です。

600万円の借金の場合、返済額は最大で120万円まで圧縮され、月々の返済額は3万3千円程度になります。

また、自己破産とは、利息だけでなく元本も全額免除される債務整理なので、600万円の借金は0になります。

個人再生や自己破産はどちらも任意整理より強力な効果を発揮しますが、その分リスクも高い債務整理であるといえます。

まず、どちらも裁判所を通じて行う手続きであるため、手続きを行うと政府の発行する「官報」という文書にあなたの個人情報が掲載されてしまい、可能性は低いのですが、ご家族や職場の人に債務整理をしたことが知られてしまう可能性があります。

また、対象とする借金を選択できず、すべての借金が対象になってしまうため、自動車や家のローンが残っている人の場合、自動車や家を手放さなければならない可能性があります。(例外として、個人再生では「住宅ローン特則」を利用すれば、住宅ローンのみ例外的に個人再生の対象から除外できます。)

また、自己破産では、時価20万円以上の財産が没収されてしまったり、手続き中に職業の制限が生じたりします。

「自分にどの債務整理があっているかわからない」という人は、司法書士・弁護士事務所にご相談するとよいでしょう。

「どのカード会社から」「総額いくら」「いつから」借り入れているかによって、任意整理によって分割できる回数は変動します。自分は任意整理するとどうなるか詳しく知りたい方は無料3分診断をご利用ください。

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借金が600万円あるTさんの任意整理

借金が600万円あるTさんの借金の状況

Tさんは副業としてはじめたFXをきっかけにカード会社から借金をするようになりました。

FXとは、海外の通貨を売ったり、買ったりして利益を得ることをいいます。

失敗すれば大損する可能性もあるため、最初のうちは伸長に少額の掛け金で行っていたTさんでしたが、一度大きく利益を出すと「多額を投資すれば、更に利益が出る」と思うようになり、かなりの額をFXにつぎ込んだといいます。

そのうちに繰り返し失敗して大損をし、「失敗した分を取り戻さなければ」とカード会社から借金をして更にFXに投資をするようになったそうです。

投資と失敗を繰り返した結果、数年後に借金は600万円に膨れ上がりました。返済が困難になり、任意整理を検討することにしました。

<Tさんの借金の内訳>

  • アコム(約94万円・月々の返済額はおよそ3万4千円)
  • アイフル(約89万円・月々の返済額はおよそ3万2千円)
  • ビューカード(約80万円・月々の返済額はおよそ2万9千円)
    レイク(約75万円・月々の返済額はおよそ2万7千円)
  • プロミス(約76万円・月々の返済額はおよそ2万7千円)
  • エポス(約84万円・月々の返済額はおよそ3万円)
  • モビット(約62万円・月々の返済額はおよそ2万2千円)
  • 楽天カード(約40万円・月々の返済額はおよそ1万4千円)

毎月の返済額はおよそ21万5千円

借金が600万円あるTさんの生活環境

Tさんは会社員で月々手取り40万円ほどの給与がありました。

また、パート勤務の奥様とお子さんと3人でマンションに暮らしており、マンションの住宅ローンと数年前に購入した自動車のローンを返済中です。

任意整理前のTさんの支出は以下のとおりです。

<任意整理前のTさんの支出>

  • カード会社への返済額……21万5千円
  • マンションの住宅ローン……10万円
  • 車のローン……3万円
  • 光熱費……1万円
  • 携帯料金……1万2千円
  • 食費……4万円
  • 雑費・交際費など……2万5千円

→合計43万2千円 → 毎月3万2千円の赤字

以上のように、Tさんは毎月の返済に追われ、貯金を切り崩しながら生活していました。

また、FXを始めたことは奥様に秘密にしていたそうで、借金のこともまだ伝えていないといいます。

Tさんは「できれば妻に秘密で借金を解決したい」とおっしゃっていました。

任意整理をすれば返済可能と判断

Tさんの月々の家計は、カード会社への返済額を除けば、40万円(収入)-21万7千円(支出)=18万3千円の余裕がありました。

前述のように、600万円を任意整理するには60回払いで完済できるよう、毎月10万円の返済が必要です。

Tさんは、毎月10万円の返済をする余裕があると考えられたため、任意整理を行うことになりました。

Tさんの任意整理の流れ

2016年08月9日
Tさんが債務整理を検討。司法書士事務所に問い合わせる

2016年08月16日
初回無料相談へお越しになり、任意整理の依頼手続きを行う

2016年08月20日:任意整理スタート
カード会社全8社に任意整理手続き開始を知らせる「介入通知」を送付。
→全8社の請求が一時ストップ

2016年08月25日
Tさんの給料日

2016年08月31日
任意整理の費用分割支払いスタート(1回目/全3回)

2016年09月25日
Tさんの給料日

2016年09月30日
任意整理の費用分割支払い(2回目)

2016年10月16日
Tさんの債務金額調査終了。任意整理後の返済スケジュールを作成。

<任意整理後の返済スケジュール案>

  • アコム(約94万円・月々の返済額はおよそ3万4千円)  → 月々の返済額は1万6千円×60回払いに変更
  • アイフル(約89万円・月々の返済額はおよそ3万2千円) → 月々の返済額は1万5千円×60回払いに変更
  • ビューカード(約80万円・月々の返済額はおよそ2万9千円)  → 月々の返済額は1万3千円×60回払いに変更
  • レイク(約75万円・月々の返済額はおよそ2万7千円)  → 月々の返済額は9千円×80回払いに変更
  • プロミス(約76万円・月々の返済額はおよそ2万7千円) → 月々の返済額は1万3千円×60回払いに変更
  • エポス(約84万円・月々の返済額はおよそ3万円)  → 月々の返済額は1万2千円×70回払いに変更
  • モビット(約62万円・月々の返済額はおよそ2万2千円)  → 月々の返済額は1万7千円×36回払いに変更
  • 楽天カード(約40万円・月々の返済額はおよそ1万4千円) → 月々の返済額は6千6百円×60回払いに変更

毎月の返済額はおよそ21万5千円から9万5千円に圧縮

2016年10月21日
Tさんに債権金額確定の連絡
カード会社全8社に任意整理の和解案を提出し、交渉をスタート。

2016年10月25日
Tさんの給料日

2016年10月31日
任意整理の費用分割払い(3回目)
→任意整理の費用支払い完了

2016年11月13日
カード会社全8社との和解が完了。弁護士がTさんの代理として和解書にサインをする。

2016年11月21日
Tさんに和解書をお渡し。

2016年11月25日
Tさんの給料日

2016年12月11日
任意整理後のカード会社への支払いがスタート。

任意整理の費用はいくら?費用の相場を把握しておこう
任意整理の流れを分かりやすく解説

任意整理によって月々の返済額は半額以下に

600万円の借金を抱えていたTさんは、月々の返済額が21万5千円と月収の半分以上を占め、生活を圧迫していました。

しかし、任意整理を行うことによって、利息の免除と返済期間の延長が叶い、月々の返済額は9万5千円と半額以下に圧縮されました。

また、将来かかる見込みであったおよそ174万円の利息が免除され、生活がかなり楽になったといいます。

任意整理後のTさんの家計状況

任意整理後、Tさんの支出は以下のようになりました。

<任意整理後のTさんの支出>

カード会社への返済額……9万5千円
マンションの住宅ローン……10万円
車のローン……3万円
光熱費……1万円
携帯料金……1万2千円
食費……4万円
雑費・交際費など……2万5千円

→合計31万2千円

Tさんの給与は毎月40万円ですから、任意整理をすることにより、毎月およそ9万円の余裕ができたというわけです。

任意整理は住宅ローンに影響するのか?

任意整理のおかげで住宅・自動車を残して借金を軽くできた

Tさんは、住宅ローンと自動車ローンをともに返済中でした。

個人再生や自己破産などその他の債務整理では、住宅・自動車ローンを含む全ての借金が対象となってしまうため、債務整理をすることで、住宅や自動車を没収されてしまいます。

しかし、任意整理では対象とする借金を自分で選ぶことができるので、住宅・自動車のローンを任意整理の対象から外せば、今住んでいる家や使用している自動車を残して、借金の負担を軽減することができます。

任意整理なら奥様にバレずに債務整理

前述の通り、TさんはFXで多額の借金を被ってしまったことを奥様に秘密にしていました。

そのため、任意整理をするときも「できれば妻に内緒で行いたい」とおっしゃっていました。

任意整理は、必要書類も少なく、裁判所を通すこともないため、債務整理のなかで最も周りの人にバレにくいといえます。

また、司法書士・弁護士事務所では、「任意整理を秘密にしたい」という人のために、連絡手段を本人の携帯電話のみにするなど、工夫しています。

そのため、Tさんも奥様にバレずに任意整理を行うことができました。

任意整理のデメリットは?

「住宅・自動車ローンを除外できる」「ご家族にバレにくい」など、メリットが目立つ任意整理ですが、もちろんデメリットもあります。

それは、個人再生や自己破産と同じ様に一定期間ブラックリストに載ってしまうことです。

ブラックリストに載るとは?

ブラックリストに載るとは、個人信用情報に傷がつくことをいいます。

個人信用情報とは、個人信用情報機関が保持する個人情報で、ローン契約やクレジットカードの作成・使用に関する情報が記録されています。

ローン契約やクレジットカード作成の際の審査で用いられます。

任意整理をすると、あなたの個人信用情報に「事故情報」という記録が残り、審査に通らなくなるため、以下のことが制限されます。

<ブラックリストに載るとできないこと>

  • ローンの新規契約
  • クレジットカードの新規作成・使用
  • 携帯電話本体料金の分割支払(一括での購入は可能)
  • 家族・友人の借金の連帯保証人になれない など
  • 任意整理でブラックリストに載る期間は5年間

ブラックリストに載ってしまうとやや不便に感じることもあるかもしれません。

しかし、一度記録された事故情報は生涯残るわけではなく、一定期間経過すれば抹消され、再び審査に通るようになります。

任意整理によるブラックリストの場合、およそ5年間で事故情報が消え、ローンの新規契約やクレジットカード使用・作成などが行なえます。

しかし、自己情報が消えたあとも、一度任意整理の対象としたカード会社のクレジットカードは持てません。

なぜなら、カード会社は個人信用情報以外にも社内ブラックと呼ばれる審査を行っており、一度任意整理をすると、社内ブラックとみなされ、審査に通らないからです。

ブラックリスト明けにクレジットカードを作成するときは、任意整理の対象にしていないカード会社を選びましょう。

任意整理のデメリットについて詳しくはこちら
任意整理すると携帯・スマホは使えない?新規契約や機種変は?

「どのカード会社から」「総額いくら」「いつから」借り入れているかによって、任意整理によって分割できる回数は変動します。自分は任意整理するとどうなるか詳しく知りたい方は無料3分診断をご利用ください。

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借金は任意整理で済むうちに手を打つことが大切

600万円の借金を任意整理したTさんは、月々の返済額が軽減し、生活の負担が小さくなったといいます。

任意整理で解決できるうちに手を打ったことで住宅や自動車を残すことができ、奥様にもバレずに借金を解決することができました。

このように、借金は早いうちに手を打つことが大切です。

借金総額が膨らめば膨らむほど、より効果の強い債務整理を選ばなければならず、生活にさまざまな影響を与えます。

今すでに「借金の返済が苦しい」「いくら返済しても元本が減らない」などという悩みを抱えている人は、ぜひ司法書士・弁護士事務所にご相談ください。

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