150万円の借金を任意整理すると、どのように変化があるのでしょうか。
150万円の借金が大きいか小さいかは、人それぞれによって異なってくるかと思いますが、今まさにこの記事にたどり着いた方は、150万円の借金が重くのしかかっていることでしょう。
それでは、150万円の借金を任意整理した例をとって詳しく説明していきましょう。
目次
借金150万円Sさんの任意整理(埼玉県川越市在住)
→毎月の返済額:6万円 |
合計150万円の借金を任意整理したいと、司法書士事務所に相談しました。
Sさんの状況
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交際費やお買い物のためにクレジットカードを使ってしまったSさん。
気づけば150万円近い借金になってしまいました。
支払いに支障はないものの、結婚を考えていることもあり、このまま借金が増えてしまうことに怖くなったSさんは司法書士に任意整理の依頼を行いました。
バイクローンと奨学金があることがSさんの任意整理のポイントとなります。
⇒任意整理について詳しくはこちら
⇒一部の借金を対象にできる任意整理
⇒楽天カードの任意整理について
⇒エポスカードの任意整理について
⇒レイクの任意整理について
Sさんの任意整理の流れ
◆2021年1月20日
司法書士事務所へ電話相談
◆2021年1月25日
司法書士事務所へ来所し相談。
◆2021年1月26日
任意整理の手続きを司法書士に依頼
◆2021年1月27日
任意整理手続きをスタート(カードの支払は停止)
◆2021年2月10日
Sさんのお給料日
◆2021年2月10日
司法書士事務所へ1回目の費用として30,000円の支払い。
◆2021年3月10日
Sさんのお給料日
◆2021年3月10日
司法書士事務所の2回目の費用として30,000円の支払い。
◆2021年3月15日
追加売り上げもなくなり、エポス・楽天・レイクの債権額の確定。
◆2021年4月10日
Sさんのお給料日
◆2021年4月15日
司法書士事務所へ最終回の費用30,000円の支払い
◆2021年4月28日
Sさんと和解前の最終確認
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◆2021年3月31日
楽天・エポス・レイクと和解交渉開始。
◆2021年4月5日
和解成立
◆2021年4月6日
和解書の到着
◆2021年4月12日
Sさんへ和解書をお渡し
◆2021年4月25日
Sさんの給料日
◆2021年4月27日
楽天・エポス・レイクの1回目の返済がスタート
⇒任意整理の流れと必要なもの
⇒任意整理の費用相場はいくら?
⇒任意整理の手続き期間と任意整理後の返済期間はどれくらい?
任意整理後の家計の状況
【手取り給与:27万円】
▲返済額:2万5,000円
▲家賃:7万円(同棲中の彼女と折半)
▲バイクのローン:1万5,000円
▲奨学金:1万2,000円
▲光熱費:1万1,000円
▲携帯代金:1万3,000円
▲食費:4万円
▲雑費:1万円
▲交際費:2万円
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▲合計:21万6,000円
Sさんは、元々、借金返済に苦しんでいるという状況ではありませんでした。
ご自身の給料内で、月々の返済していけてましたが、ふと利息について考えてみたところ、任意整理をした方がメリットが大きいと感じたようです。
Sさんは、任意整理することにより、月々の返済額を半分以下に下げることが出来、支払総額においても、35万円も減額できたことになります。
⇒任意整理のデメリットは5つだけ|本当はデメリットじゃないことも??
「どのカード会社から」「総額いくら」「いつから」借り入れているかによって、任意整理によって分割できる回数は変動します。自分は任意整理するとどうなるか詳しく知りたい方は無料3分診断をご利用ください。
借金が150万円あると利息はどれくらい?
消費者金融や銀行からお金を借りると、利息は必ずついてきます。
クレジットカードでも、複数回の支払いに設定している場合は、手数料という形で利息が発生してきます。
それでは、150万円の借金では、どれくらい利息が発生するのでしょうか。
利息は、元金に比例して発生しますので、元金が大きければその分利息も多くなります。
つまり、毎月の返済額が低い場合は、常に利息分が多くを占めるようになり中々元本が減っていきません。
年利が15%で150万円の借金を、毎月6万円づつ返済していったとすると、完済までに2年7ヵ月(31回払い)要し、支払総額は約185万円となり、元本との差額である35万円が利息分となります。
毎月、5万円づつしか返済しない場合は、完済までに3年6ヵ月(38回払い)要し、支払総額は約190万円となり、元本との差額である40万円が利息となります。
毎月、3万円づつの返済であれば、利息分は87万円です。
【借金150万円の月々の返済額における合計利息額】
毎月の支払額 | 合計利息 |
3万円 | 87万円 |
4万円 | 54万円 |
5万円 | 40万円 |
6万円 | 35万円 |
7万円 | 32万円 |
8万円 | 26万円 |
150万円もの借金があれば、相当額の利息を支払っていることが分かると思いますが、任意整理では、これら全ての利息をゼロにすることができます。
借金150万円を任意整理できる基準
任意整理は、借金に苦しんでいる方が生活を立て直すための手段となりますが、誰でも出来るわけではありません。
任意整理をするためには、1点だけクリアしなければいけない基準があり、それが、『毎月いくら返済できるか』です。
消費者金融・クレジットカード会社・銀行それぞれによって、交渉で応じてくれる分割回数は異なってきますが、殆どのところは60回払いを上限としています。
150万円の借金であれば、150 ÷ 60 = 2.5となり、毎月2万5千円づつ返済していけるかが任意整理ができる基準となり、1万円しか用意できなかったり、2万円しか用意できない場合は、任意整理はできないのです。
※カード会社によっては、80回払いまで引き受けてくれるところもありますので、基準値に満たなくても任意整理できることはあります。
任意整理で対処しきれない場合は、個人再生や自己破産といった他の債務整理を検討してみましょう。
⇒任意整理ができないのはどんなとき?
⇒100万円の任意整理 ⇒200万円の任意整理 ⇒250万円の任意整理 ⇒300万円の任意整理 ⇒350万円の任意整理 ⇒400万円の任意整理 ⇒450万円の任意整理 ⇒500万円の任意整理 ⇒550万円の任意整理 ⇒600万円の任意整理
「どのカード会社から」「総額いくら」「いつから」借り入れているかによって、任意整理によって分割できる回数は変動します。自分は任意整理するとどうなるか詳しく知りたい方は無料3分診断をご利用ください。
まとめ
クレジットカードを持っているとお金を使ってしまい、どんどん借金が増えてしまったというSさん。
任意整理をする際に、デメリットであるブラックリストについても「カードが使えなくなったほうがいいので大丈夫です」という答えでした。
借金が少ないうちに任意整理をしたほうがよいと思ったSさんは、毎月2万円の返済であれば楽ということだったので、3社合わせて2万5千円の返済に調整をしていくことになりました。
Sさんが任意整理の依頼をしてから楽天カードとエポスカードとレイクの返済はいったん停止するので、この停止期間を使用して費用の支払いを行うことになりました。
4月27日に楽天とエポスとレイクの支払いが始まるまでに、任意整理の費用を3回(3ヶ月)の分割払いとしました。
3社とも利息も全てカットされ、毎月の支払額も月2万5千円になりました。