借金250万円あったIさんの任意整理

250万円の場合

「250万円の借金を任意整理するとどうなるか知りたい」

250万円の借金は、任意整理で解決することはできるのでしょうか。

250万円と言えば、結構な大金であり、完済するまでには途方もないように感じるかもしれません。

毎月、生活を圧迫することなく返済でき、完済に近づけていれば何の問題もありませんが、『少しでも無理を感じている』『既に滞納している』という状況であれば、任意整理を検討してみましょう。

それでは、250万円を任意整理するための最低限の条件と、任意整理するとどのようになるのか具体例を用いて説明していきましょう。

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目次

借金が250万円あると利息はどれくらい?

消費者金融や銀行からお金を借りると、利息は必ずついてきます。

クレジットカードでも、複数回の支払いに設定している場合は、手数料という形で利息が発生してきます。

それでは、250万円の借金では、どれくらい利息がつくのでしょうか。

利息は、元金に比例して発生しますので、元金が大きければその分利息も多くなります。

つまり、毎月の返済額が低い場合は、常に利息分が多くを占めるようになり中々元本が減っていきません。

年利が15%で250万円の借金を、毎月8万円づつ返済していったとすると、完済までに3年4ヵ月(40回払い)要し、支払総額は約320万円となり、元本との差額である70万円が利息分となります。

毎月、5万円づつしか返済しない場合は、完済までに6年7ヵ月(79回払い)要し、支払総額は約400万円となり、元本との差額である150万円が利息となります。

以下の表が、借金250万円を毎月の支払額別に返済していった際の合計利息となるので確認してみましょう。

毎月の支払額 合計利息
5万円 150万円
6万円 110万円
7万円 85万円
8万円 70万円
9万円 65万円
10万円 60万円

250万円もの借金があれば、相当額の利息を支払うことになるということが分かるのではないでしょうか。

借金250万円を任意整理できる基準

任意整理は、借金に苦しんでいる方が生活を立て直すための手段となりますが、誰でも出来るわけではありません。

任意整理をするためには、1点だけクリアしなければいけない基準があり、それが、『毎月いくら返済できるか』です。

任意整理には、カード会社(消費者金融・クレジットカード会社・銀行)と交渉をすることによって、将来利息のカットと返済計画の見直しができる効果があります。

まず、将来利息のカットとは、今後一切利息がかからない状態になるということなので、借りている分、つまり元金だけを返済すればよくなります。

次に、返済計画の見直しですが、消費者金融・クレジットカード会社・銀行それぞれによって、交渉によって応じてくれる分割回数は異なってきますが、殆どのカード会社は60回払い、ケースによっては72~96回払いを認めてくれます。

つまり、250万円の借金であれば、250 ÷ 60 = 4.2となり、毎月4万2千円づつ返済していけるかが任意整理ができる基準となり、3万円しか用意できなかったり、2万円しか用意できない場合は、任意整理はできないというわけです。

任意整理で対処しきれない場合は、個人再生や自己破産といった他の債務整理を検討してみましょう。

任意整理について詳しくこちら
100万円の任意整理 ⇒150万円の任意整理 ⇒200万円の任意整理 ⇒300万円の任意整理 ⇒350万円の任意整理 ⇒400万円の任意整理 ⇒450万円の任意整理 ⇒500万円の任意整理 ⇒550万円の任意整理 ⇒600万円の任意整理

「どのカード会社から」「総額いくら」「いつから」借り入れているかによって、任意整理によって分割できる回数は変動します。自分は任意整理するとどうなるか詳しく知りたい方は無料3分診断をご利用ください。

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借金250万円Iさんの任意整理(東京都昭島市在住)

【Iさんの借金の内訳】

  • クレディセゾン(80万円)
  • セディナ(50万円)
  • ジャックス(50万円)
  • エポスカード(40万円)
  • 楽天カード(30万円)

⇒毎月の返済額:8万円

合計250万円の借金があったIさんは、借金問題を解決するために、司法書士事務所に相談をしました。

⇒エポスカードの任意整理について
⇒楽天カードの任意整理について
⇒クレディセゾンの任意整理について
⇒ジャックスの任意整理について
⇒セディナの任意整理について

Iさんの状況

知人の紹介でセゾンカードを作ったのがきっかけのIさん。

カードで買い物をするのにはまってしまい、いつのまにか借金が200万円を超えてしまいました。

カードの支払いがきつくなり、さらにカードを作るという悪循環になり、気づけば借金は250万円になってしまい、家賃の支払いも遅れるようになってしまいました。

任意整理前の返済状況は、毎月8万円ほどでした。

家賃の支払いを元に戻し、カードの支払いを返済できる金額に調整していくのがIさんの任意整理のポイントです。

借金250万円Iさんの任意整理の流れ

◆2022年1月10日 

司法書士事務所へメール相談を行い来所予約へ。

◆2022年1月11日

来所で相談の上、下記5社の任意整理を依頼。

  • クレディセゾン(80万円)
  • セディナ(50万円)
  • ジャックス(50万円)
  • エポスカード(40万円)
  • 楽天カード(30万円)

司法書士が任意整理の手続きに入ったことでカードの支払いはいったん全て停止。

◆2022年1月25日

Iさんのお給料日。

家賃の支払いが遅れていて、今月はカードの支払いも止まったため、遅れ分+今月分の2ヶ月分の家賃の支払いへ(6万円×2ヶ月=12万円)

◆2022年2月25日

Iさんのお給料日

◆2022年2月27日 

任意整理の費用の支払い開始。

初回は6万円の入金。

◆2022年3月25日 

Iさんのお給料日

◆2022年3月30日 

任意整理の2回目の費用として6万円の入金

◆2022年4月10日

任意整理の和解にあたっての本人との打合せ

各社へ任意整理の返済案を提出。

◆2022年4月25日 

Iさんのお給料日

◆2022年4月28日 

任意整理の3回目の費用として6万円の入金

6万円×3ヶ月で費用精算完了。

◆2022年5月12日

全社との和解完了。

250万円を毎月4万4000円ずつ支払いを行っていく旨、再確認。

  • クレディセゾン(80万円・14,000円×58回払い)
  • セディナ(50万円・9,000円×56回払い)
  • ジャックス(50万円・9,000円×56回払い)
  • エポスカード(40万円・7,000円×58回払い)
  • 楽天カード(30万円・5,000円×60回払い)

※任意整理をして計5社で毎月44,000円の支払いに。

◆2022年5月18日

Iさんに各社の和解書をお渡し。
(和解書とは返済の内容が記載されている書面です)

◆2022年5月25日 

Iさんのお給料日

◆2022年5月31日

任意整理の最初の支払いがスタート

任意整理の流れと必要なものまとめ
任意整理の費用はいくら?費用の相場を把握しておこう
任意整理の手続き期間と任意整理後の返済期間はどれくらい?

任意整理後の家計の状況

【手取り給与:24万円】

▲返済額:4万4千円
▲家賃:6万円
▲水道光熱費:1万2千円
▲携帯代金:2万4千円
▲食費:5万円
▲雑費:1万円
▲交際費:2万円
———————————————-
▲合計:22万円

「どのカード会社から」「総額いくら」「いつから」借り入れているかによって、任意整理によって分割できる回数は変動します。自分は任意整理するとどうなるか詳しく知りたい方は無料3分診断をご利用ください。

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まとめ

借金250万円を任意整理をせずにこのまま返済していくと、約60万~150万円程度を利息として支払う見込みとなりますので、任意整理する価値は十分にあるでしょう。

ただし、誰でも任意整理できるわけでは無く、月々約4万2千円を支払っていける能力があることが条件となってきます。

任意整理をすれば、月々の返済額がガクッと下げられるため、余裕を持った生活を送れるようになるでしょう。

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執筆者情報

司法書士・行政書士 山口 広樹
司法書士・行政書士  山口 広樹

横浜市出身で司法書士・行政書士15年目。
かながわ総合法務事務所の代表。
債務整理や過払い金請求を専門にし、累計の解決実績5000件以上。

・司法書士(神奈川県会2376号)
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・行政書士(神奈川県会4407号)
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