借金450万円あったYさんの任意整理

おじいちゃん

任意整理は、比較的少ないリスクで借金の負担を減らすことができる手続き。

その手軽さから、借金の返済に苦しむ人に、まずおすすめしたい手続きでもあります。

しかし、そもそも任意整理は、どのような流れで行われ、どのくらい負担が減るものなのでしょうか。

手続きの中身がわからないことには、どこか不安ですよね。

そこで今回は、450 万円の借金を抱えた状態から任意整理を行った Y さんのケースを例に取り、任意整理の流れと効果を具体的に確認していきましょう。

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借金450万円 Yさんの任意整理(神奈川県鎌倉市在住)

■楽天カード…100万円
■三井住友銀行…100万円
■三菱UFJ銀行…100万円
■アコム…50万円
■プロミス…50万円
■オリックス…50万円

の合計450万円の借金を整理したいと、司法書士事務所に相談しました。

クレジットカード

任意整理前のYさんの状況

・Yさんは60代後半、年金受給者。
・年金支給額は夫婦合わせて20万円程。振込み口座は三井住友銀行。
・任意整理後の月々の返済は5〜6万円程度を希望。
・借金について家族には知らせており、息子からある程度の支援を受けることができる。
・持ち家があるため、個人再生や自己破産は避けたい。

今回任意整理を希望したYさんは60代後半。

数年前に定年退職し、年金暮らしをしています。

定年退職後、以前から続けていた返済が苦しくなったことに加え、新たに作ったカードローンも合わさって、返済はさらに困難に。

ついに依頼の3ヶ月前から滞納をしてしまい、自宅に催促や取り立てが来るようになっていました。

Yさんは家族に借金のことを打ち明け、相談の末、任意整理を決断しました。

なお、任意整理費用は20万円程になりました。

任意整理の費用はいくら?費用の相場を把握しておこう

任意整理手続きの流れ

●2017年11月
借金の滞納が始まる。
最初は確認のメールなどが各社から届く。
 
●2018年1月
催促の電話がかかって来る。
借金について家族に打ち明ける。
任意整理の開始を検討する。
 
●2018年2月6日
任意整理の電話相談を複数の司法書士・弁護士事務所に行う。
 
●2018年2月8日
事務所に来所相談を行い、任意整理の依頼を行う。
 
●2018年2月15日
年金が振り込まれる。
年金振込口座の変更の手続きを始める。
 
●2018年2月17日
年金振込口座がある三井住友銀行を除く5社に任意整理の手続きをスタート(介入通知を送付)。
催促や取り立てが止まる。
 
●2018年2月20日
年金振込口座の変更が完了。
三井住友銀行にも介入通知を送付する。
 
●2018年3月15日
Yさんの年金支給日。
 
●2018年3月16日
任意整理の1回目の費用の支払い。
 
●2018年4月13日
Yさんの年金支給日。
 
●2018年4月15日
Yさんに債権金額確定の連絡と今後の調整。
任意整理で、400万円を毎月6万1000円ずつ支払いを行っていく旨を確認。

・楽天カード(総額100万円 12,000円×84回)
・三井住友銀行(総額100万円 12,000円×56回)
・三菱UFJ銀行 (総額100万円 12,000円×56回)
・アコム (総額50万円 9,000円×56回)
・プロミス (総額50万円 9,000円×56回)
・オリックス(総額50万円 9,000円×56回)
この条件での和解を目指す。
 
●2018年4月16日
任意整理の2回目の費用の支払い。
 
●2018年4月20日
全6社に任意整理の和解案を提出し、交渉を開始。
 
●2018年5月12日
全6社、全ての和解が終了。打ち合せ通りの条件で和解することに成功。
 
●2018年5月15日
Yさんの年金支給日。
 
●2018年5月16日
最後の任意整理費用の支払い。
 
●2018年5月27日
和解後の最初の支払いがスタート。

任意整理とは何かを詳しく解説!!
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任意整理のデメリットを漏れなく解説

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任意整理後の家計の状況

年金支給額(夫婦合わせて)…22万円 & 別居している息子からの支援…4万円
⇒合計26万円
 
・住宅ローン…7万円
・光熱費…1万2000 円
・携帯代金…1万3000 円
・任意整理後の返済額…6万1000 円
・食費…5万円
・雑費…3万円

⇒合計…23万6000 円

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任意整理で月々の返済はどれくらい楽になったのか

解放感

さて、任意整理を行うことで、Yさんの返済はどのくらい楽になったのでしょうか。

任意整理をする前の Yさんの返済額はおよそ 10 万円ほど。

これが、任意整理をする事で 6万1000円まで減ったのですから、毎月の返済額が2分の1ほどになったと言えます

さらにYさんは、すでに自立している息子さんとも相談し、毎月4万円の支援を受けられることになりました。

つまり、実質的に毎月2万1000円の返済ですむことに。

これなら、Yさんの年金のなかでも無理なく返済を続けていけそうです。

任意整理をすると借金がどのくらい減額になるの?

Yさんの任意整理におけるチェックポイント

さて、今回ご紹介したYさんの事例では、注目すべきポイントが二つあります。

任意整理の特性をしっかりと生かしているともいえるでしょう。

任意整理のチェックポイント

ポイント①任意整理で催促・取り立てをとめる

まず一つ目のポイントは、Yさんが「催促や取り立てを止めるために任意整理を開始した」ということ。

じつは、任意整理を利用すれば、煩わしい催促や取り立てをストップすることができるのです。

具体的に見ていきましょう。

任意整理を開始すると、依頼を受けた司法書士・弁護士は介入通知(受任通知)というものを債権者(お金を貸した人)に送ります。

この介入通知は、「私(司法書士・弁護士)が、今日から〇〇さん(依頼人)の代理人になって、任意整理手続きをすすめます」ということを知らせる通知なのですが、そのなかに「混乱を避けるため、手続き中は〇〇さんに直接連絡しないでください」という文面が書かれています。

これによって、任意整理は催促や取り立てを止めることができるのです。

ただし、一つだけ注意が必要なのが、任意整理では提訴を止めることはできない、ということ。

実際に、介入通知を送って一安心と思っていたら、相手から訴えられてしまった、というケースが起きています。

大手の貸金業者だと、だいたい滞納から3〜4ヶ月で裁判に持ち込んできますから、その前に任意整理を開始してしまわなければなりません。

今回のYさんの場合でも、あと少し遅ければ提訴されていました。

滞納をしてしまった場合は、一刻も早く司法書士・弁護士に相談しましょう。

任意整理は借金の催促や取り立てをすぐに止められる

ポイント②年金受給者の任意整理

もう一つ、今回のケースで注目すべき点は、「年金受給者でも任意整理を行える」ということです。

「任意整理をおこなうと、年金に悪影響があるのではないか」と不安に思っている人がいますが、その点は心配ありません。

公的年金は法律で保護されており、第三者が差し押さえるということはできないのです。

ただし、法律で保護されている年金も、一度銀行口座に振り込まれてしまえば、一定期間差し押さえられてしまいます。

実際、Yさんが手続きの序盤に年金振込口座を変更したのは、口座からの差し押さえを回避するため。

年金受給者が任意整理する際には、あらかじめ年金振込口座を変更しておく必要があるのです。

また、年金受給者の任意整理には心配な点もあります。

それは、年金受給者では任意整理後の返済にも対応できない可能性がある、ということです。

たとえば今回の例では、任意整理を行なったことで月々の返済額が2分の1程度にまで減りましたが、それでの返済額は6万1000円。

息子さんの援助がなければ、毎月の支出は合わせて23万円と、年金支給額を超えてしまいます。

Yさんの場合は、息子さんの支援を得ることができたために、任意整理での対応が可能でしたが、そのような支援を受けられる見込みがない、という方も大勢います。

その場合は、任意整理よりも、個人再生や自己破産といった方法を選択するほかないでしょう。

債務整理をする際は、自分に適した方法を選択する、というのも重要なポイントの一つです。

任意整理は年金受給者でもできる?年金への影響は?
100万円の任意整理 150万円の任意整理 →200万円の任意整理 →250万円の任意整理 →300万円の任意整理 →350万円の任意整理 →400万円の任意整理 →500万円の任意整理

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まとめ

借金が450万円あった年金受給者のYさんは、任意整理をおこなうことで毎月の返済額を半分にすることができました。

任意整理によって年金に影響が出ることもありませんでした。

さらにYさんは、借金の催促や取り立てを、任意整理を行うことで止めることにも成功しています。

これで、平穏な老後を過ごすことができそうです。

とはいえ、Yさんのケースはかなりの成功事例。

450万円借金ある人の任意整理を説明

必ずしも全ての人がこの通りに手続きできるとは限りません。

少しでも成功率を上げるには、返済が苦しいと感じた段階で、一刻も早く司法書士・弁護士に相談しましょう。

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